
中谷彰宏
第20回
かかってきた電話に早く出るのは大切なことです。いつでも電話がとれる状態にしておき、「○○さん、お電話です」とすぐにつなげるようにしておきましょう。

第19回
名刺は、先に出されたら負け。
究極、名刺は出すスピードです。より大勢の人に会って、たくさん名刺交換をしている人は名刺を出すのが早くなります。逆に名刺をモタモタと出す人は、仕事ができないと判断されます。

第18回
その企画をやりたい根拠は、100も200も出す。
やりたい根拠を100も200も出さなければ、それを「やりたい」とは言えません。なんとなく感覚で「やりたい」と言うのは、ただのお客様です。

第17回
「やりたいから、やりたい」では、企画は、通じない。
企画力の半分は、通す力です。「やりたいから、やりたい」では企画は通じません。感覚と論理の両方を組み合わせなければ説得は絶対できないのです。

第16回
新しいアイデアは、お客様から出ている。
自分の頭の中で考えるのは面倒くさいと思っていいのです。そうすると、今度はお客様を見るようになります。お客様を見ると、必ずヒントがあります。

第15回
まずは、打つ。それから、狙う。
企画は、狙ってはダメです。まず、打つことです。ついやりがちなのは、「狙ってから、打つ」です。でも、これは企画のやり方としては間違いです。

第14回
「常に新しい状態」が、「新商品」と同じ。
お客様が求めているのは、常に新商品であり、新サービスです。お客様にもう1つ買ってもらうためには、新しく「感じる」ことが必要なのです。

第13回
中途はんぱな企画は、誰にもヒットしない。
企画で大切なのは、アバウトなとらえ方をしないということです。アバウトは、別の言い方をすると、中途はんぱです。中途はんぱな企画が、最もよくない企画です。

第12回
鉄砲よりも、弾を売ろう。
長続きするためには、1回で儲けすぎないことです。企画には(1)銃をつくる、(2)弾をつくるの2つがあります。自分のアイデアは銃なのか弾なのか、考えることです。

第11回
ひと工夫は誰にでもできます。仕事に限らず、日常生活、プライベート、仕事を離れた現場でもできます。たとえば、「企画」を「趣向」に置きかえることができます。

第10回
「伝える」と「伝わる」はイコールではありません。効率のいい伝え方はあります。でも、それは必ずしも効率のいい伝わり方ではないのです。

第9回
最も話がうまい人は、前の人の話を使うのです。話がグダグタするのは、筋振りや状況説明に時間がかかるからです。その状況説明を前の人にさせてしまうのです。

第8回
いつもどおり話せるのがいい。
私は、稲川淳二さんの怪談を毎年聞きに行きます。普通、怪談というのは、「怖い話をするぞ」と構えてやります。稲川さんがすごいのは、怪談の話をする時、「怖い話をします」という態勢ではひとつもしないのです。

第7回
その時起こった面白い話を冒頭に持ってくる。
会場に行くと、たいてい面白いことが起こります。私は大体その時起こった面白いことを冒頭に持ってきます。準備してきた笑えるネタは、一番最後に持っていきます。

第6回
話の「入り方」と「終わり方」だけ、事前に決めておく。
スピーチの時、これで入って、これで終わるということだけ決めておけば、安心です。言い忘れてもいいのです。

第5回
相手が1人だと話せるけど、大勢になると難しいと思いこんでいませんか。人前で話す時、相手が1人でも、2人でも、100人でも、1万人でも、部内の朝礼でも、講演会でも、話し方は同じです。

第4回
話し始めた時に、自分の投げた球をキャッチしてくれた人が1人いたと感じたら、その人に向かって話します。1人がキャッチすると、不思議なことにほかにもキャッチする人が出てきます。

第3回
語り手の語り口調と聞き手の聞く姿勢はミラー効果があり、連動します。語り手が緊張してしまうと、聞き手も緊張します。両者がリラックスした状態のほうが心を開けてコミュニケーションがとれます。

第2回
「えー」から始める人は冒頭でつかみ損ねます。冒頭を「えー」で始めると、話の中に何回も「えー」が出てきます。いかに話の中の「えー」を取り除けるかで、印象が変わるのです。

第1回
話の中身より、相手に気を飛ばす。
コミュニケーションは相手に気を飛ばす作業です。表情を出すためには、まず誰に向かって話しているのかを明確にすればいいのです。
