西村ヤスロウ
第129回
同調器
美人は何かと誘われやすい。単に美しい人と一緒だと楽しいということではなく、声をかけたくなるきっかけを持っている。

第128回
お箸
育ちの良さを「箸より重いものを持ったことがない」と表現をすることがあるが、実際にはそんな人はいない。本当に箸で食べ物をはさめば箸より重くなる。ならば箸は何のためにあるのか。

第127回
名前
美人は友達が多い。美しいから人が集まるのかもしれないが、どうもそれだけではない。ちょっとした知りあうきっかけが仲良しに発展する力を持つ。一つ一つのきっかけを大切にしているからではないだろうか。

第126回
動かすチカラ
少し昔のマンガやドラマで出世している女性や女性経営者は美しく描かれていなかったように思う。仕事に細かいが部屋が汚かったり、美人であることが少ない。そして乱暴に振舞っている場面が多い。設定として「仕事はできるんだけどね」という役回り…

第125回
迷子
誰でも道に迷うことはある。実際迷いやすい街もある。少しずつ曲がっていて、方角がわからなくなるような道や、似たような風景がたくさんある場所は迷いやすい。

第124回
焼肉
美人と食べる焼肉はうまい。焼肉をおいしくいただく作法はいろいろあるのだろうが、そういうことをいちいち身につけているわけでもないのに失敗がない。

第123回
赤ペン
美人は汚れに厳しい。ちょっとした汚れにも気づき、すぐに取ろうとする。着ているもののほつれや傷などにもすぐ発見し、早めに直してしまう。

第122回
魚
いい表情の時間が多いと「美人のもと」は増えていく。笑う時間、喜ぶ時間を大切にする。美人はそういう時間を増やす考え方をしているように思う。

第121回
賞味期限
たいていの人は賞味期限に敏感である。味が落ちるだけでなく、お腹を壊す原因になる。日本人は特に敏感だと感じる。海外で賞味期限の表示がない食品に出会うと文句を言い始める。

第120回
ボール
繁華街を歩いていると、いろんなものを手渡しされる。新製品のサンプル、小冊子、チラシ、ティシューペーパーなど。気づけばいろんなものを握っていることもある。美人は手渡しへの対応がうまい。受け取りたいときは上手に手を出し受け取る。

第119回
洞窟
洞窟を発見した時、たいていの人は中を覗いてみたくなる。しかし、そこは暗闇で中があまり見えない。気づけば奥に入っていく。未知の世界に進んでいくことで人は歴史をつくってきた。そもそも未知とはやや怖いものである。

第118回
ヨシヨシ
秋になるとスエードの活躍機会が増えてくる。洋服だけではなく、アクセサリーや靴など広く愛されている。美人はスエードとの付き合い方がうまい。さりげなく取り入れていている。

第117回
鳥
映画やドラマの中によく出てくるごますり課長。いつも部下に威張っているのに、上司や得意先の前になると声が変わり、ペコペコし始める。威張られた部下はその豹変ぶりにがっかりする。大事な局面で逃げる。しかも誰も信用していない。

第116回
シャトー
電車で周囲を見回すとたいてい携帯電話の画面を見ている人がいる。すばやく操作する。メールを打っているのか、指がすごいスピードで動いている。 その指を見ていると表情が様々であることに気づく。その多様性は指先にあるのかもしれない。

第115回
居眠り
乗り物に乗ると急に眠気に襲われることがある。あの眠りには伝染力のようなものがあるのか、他人でも隣が眠り始めるとついついこちらまでつられることがある。

第114回
肘
カウンターにいる美人は際立っている。静かに座っていても目立つのだ。幅の広いバーで横を見てもすぐわかる。

第113回
ベンチレーター
美人は汗をかかないという話を聞く。実際そうだろうか。夏に道を歩いていればほとんどの人は汗をかくものだ。スポーツジムで見かける美人は結構汗をかいている。

第112回
振り子
美人の歩き方は美しい。直線でまっすぐ進んでいるように見える。スーッと、動いている感じで見ているだけで気持いい。颯爽と歩いている姿は周囲に元気を与えているように思う。

第111回
変身
季節の変わり目は体調を崩しやすい。急激に変わる気温や湿度がいろんなものを狂わせるのだろう。

第110回
壁
美人は、雑踏の中で際立つ。輝いている。目立つ。それは単に美しいから目立つという話ではないように思う。まわりとは違うものがあり、実際より大きく見える。
