早川幸子
第99回
第二次安倍信三内閣での憲法をないがしろにした強引な法律制定は、安保法制だけではない。5月27日に成立した医療保険制度改革関連法でも、憲法25条の生存権保障を脅かす内容が盛り込まれているのだ。

第98回
医療費の国民負担が増加している。5月に成立した改正医療保険関連法では、入院時の食事代も、2016年~2018年にかけて段階的に引き上げられることが決まった。

第97回
年を取ると病気やケガで医療機関を利用する機会が増えていく。医療費の負担に不安を覚える人もいるだろうが、高齢者特有の受診回数の多さを考慮して、70歳以上の人の自己負担額は、現役世代よりも、かなり低く抑えられている。

第96回
医療保険制度改革関連法が成立した。今回、改革の中心に据えられたのは国民健康保険の財政基盤の強化だが、懸念を呼んでいるのが、紹介状なしで大病院を受診した場合の定額負担の義務化だ。

第95回
アベノミクスの成長戦略のひとつに女性の就業推進があり、社会保障面でもいくつか施策は打たれているが、相変わらず根本的な見直しが進まないものもある。それが、パート主婦への社会保険の適用拡大だ。

第94回
前回は、妊娠や出産に関する社会保障、国や自治体の助成金を紹介した。今回は、その続編。子どもが生まれてから育児をしている間に「もらえるお金」を確認してみよう。

第93回
少子化対策として、政府は労働法制や社会保障、子育て支援策の見直しを急いでいる。そこで、今回から2回にわたって出産や子育てでもらえる医療費関連のお金をおさらいしてみたい。

第92回
規制改革会議は医薬分業に関して、患者の利便性を高めるために、6月の答申にある規制の廃止を盛り込む予定だという。この提案は、国民の健康を守る上で正しいのか。

第91回
夜間や休日に受診したからといって、必ずしも特別料金が請求されるわけではない。加算がつく条件とは? 少々複雑な、医療費の基本料金について整理してみよう。

第90回
一部の調剤薬局チェーンで、患者や健康保険に対して「薬剤服用歴(薬歴)管理指導料」を請求する一方、料金徴収に必要な算定要件である薬歴を記録していなかったことが明らかになった。

第89回
来週月曜日(2月16日)から確定申告の受け付けが始まる。1年間に支払った医療費が一定額を超えた人は、自分で確定申告する必要があるので忘れないようにしたい。では、どのような人が医療費控除を受けられるのだろうか。

第88回
紹介状なしで大病院を受診した場合の医療費が見直される。2016年以降、診療所や中小病院の医師の紹介状を持たずに、大病院を受診した人には特別料金の加算が義務化されることになった

第87回
この1月、健康保険の高額療養費が改正された。負担増となる人は約1330万人。これを受けて、さっそく保険の見直しキャンペーンを始めた生命保険関連会社もあるようだが、民間の医療保険に入らなければ医療費は賄えないのか。

第86回
医療費でもさまざまな変化があった2014年。診療報酬(医療費の単価)の見直しでは、高齢化社会を象徴した変化の一つに、「胃ろう」に関する医療費の大幅削減がある。

第85回
年末や年度末などをひとつの区切りとして、会社を退職・転職する人は少なくない。会社員は退職と同時に健康保険をはじめとする社会保険も失うことになるため、忘れずに新しい健康保険の加入手続をしておきたい。

第84回
厚生労働省が11月13日に公表する予定だった「医療保険制度改革試案」が、ギリギリになってお蔵入りになった。選挙で高齢者の票がほしい自民・公明両党にとって、高齢者の負担が増す改革案が公表されるのはあまりにも都合が悪いことだったのだ。

第83回
来年、健康保険の制度改正がいくつも予定されており、そのひとつが分娩費用の補助を目的とした出産育児一時金であり、これに含まれている産科医療補償制度の掛け金の部分が大きく見直される。

第82回
病気やケガで仕事を休んでいる間、会社員の場合は給料が出ない代わりに健康保険から「傷病手当金」という給付が受けられることになっており、収入がゼロになる心配はない。とてもありがたい制度だが、これ悪用して不正請求する輩もいるから困ったものだ。

第81回
がん保険は「がん」の保障に特化した商品で、保険料が比較的安いのが特徴だ。だが、「がんになったのに、がん保険の給付金がもらえない」などのトラブルも報告されている。そのひとつが、がん保険の診断給付金をめぐるトラブルだ。

第80回
ここ数年、生損保各社が医療保険等を販売する際のウリにしているのが「先進医療特約」で、「健康保険のきかない先進医療は300万円かかるものもある」といったセールストークが展開されているようだ。だが、その保険料のカラクリは……。
