樋口直哉

小説家・料理人
1981年生まれ。服部栄養専門学校卒。料理人として活動する傍ら、2005年、『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。ほかの作品に『月とアルマジロ』(講談社)、『大人ドロップ』(小学館)、『星空の下のひなた。』(光文社)、『ヒマワリのキス』(徳間書店)、『アクアノートとクラゲの涙』(メディアファクトリー)がある。
第12回
「肥満の美食家」も長寿にする人とのつながり
樋口直哉
音楽家のロッシーニは美食家で知られ、オペラから早々と引退した後は美食三昧の毎日を過ごした。「20枚のステーキを食べ、太っていた」という記述もあったそうだが、彼は当時としては長生きの76歳まで生きた。
「肥満の美食家」も長寿にする人とのつながり
第28回
戦後70年、合成醤油からホンモノ回帰への長すぎた道のり
樋口直哉
群馬県にある醤油の老舗・有田屋を訪れた。醤油産業は第二次世界大戦前後になると食糧危機が深刻化し、代用醤油が生まれた。実は丸大豆を使った本醸造が復活したのはここ数十年のことである。醤油の世界では長い間、戦後が続いていたのだ。
戦後70年、合成醤油からホンモノ回帰への長すぎた道のり
なぜ「Noma」は世界一のレストランなのか
樋口直哉
去年の暮れから「世界一のレストランNomaが日本に来る」と高級レストラン業界は持ちきりだった。「Nomaって蟻を食べさせるところでしょう」とよく言われるが、決してそれだけではない。デンマークの経済まで変えた存在なのだ。
なぜ「Noma」は世界一のレストランなのか
第11回
“食”についても考察した長寿大国フランスの学者
樋口直哉
レヴィ=ストロースは世界で最も名が知られた文化人類学者だ。彼は驚くべき長寿であり、しかも100歳で亡くなるまでその思考は衰えることがなかった。彼が“食”について関心を持ったことと、フランスの文化は無関係でないように思う。
“食”についても考察した長寿大国フランスの学者
第27回
アメリカ人も絶賛した日本の辛味調味料「かんずり」はタバスコを超えるか
樋口直哉
増え続けている訪日外国人の来日目的の1位は「日本食」らしい。そんな日本食は時折、「味が薄い、淡泊、単調」と指摘されることがある。しかし、そんな日本にも諸外国に誇れる刺激的な香辛料、調味料がある。『かんずり』はその代表だ。
アメリカ人も絶賛した日本の辛味調味料「かんずり」はタバスコを超えるか
第10回
季節と土地に合った食生活こそ元気の秘密
樋口直哉
飯田深雪はアートフラワーというジャンルの創始者。驚くのは彼女が100歳を超えてなお現役だったこと。教室で生徒に指導し、NHKの長寿料理番組『きょうの料理』に、100歳を記念して出演している。
季節と土地に合った食生活こそ元気の秘密
第26回
昔ながらの容器で価格競争と環境問題に対抗 「下仁田納豆」が教えてくれる日本の食の未来
樋口直哉
下仁田ネギで有名な群馬県下仁田町にある『下仁田納豆』は昔ながらの経木納豆を製造している会社だ。社長の南都さんは大手企業に就職し、働きはじめたものの、都会での生活に迷いも生じはじめ、21年前に実家の納豆屋を継いだ。
昔ながらの容器で価格競争と環境問題に対抗 「下仁田納豆」が教えてくれる日本の食の未来
第9回
殻を破る前のセミは美味!? 長寿の源は好奇心
樋口直哉
今でも広く読まれている『ファーブル昆虫記』の作者であるファーブルはかなりの長生きで、この昆虫記を書き始めたのが55歳の時、63歳で再婚して、91歳まで生きた。ファーブルは普段、どんな食生活を送っていたのか。
殻を破る前のセミは美味!? 長寿の源は好奇心
第25回
世界が絶賛する日本のコメが危機に瀕していた!絶滅寸前の「米俵」から見る稲作文化の衰退と未来
樋口直哉
日本人は稲作から多くの文化を生み出してきた。稲からは米だけではなく、米糠、籾殻、藁がとれ、生活のすべてに利用された。藁は縄の材料となり、衣服、日本家屋の壁、布団にもなった。そして今回、紹介する「米俵」の材料でもある。
世界が絶賛する日本のコメが危機に瀕していた!絶滅寸前の「米俵」から見る稲作文化の衰退と未来
第8回
孔子がこだわった精白米に自家製の酒、ショウガ
樋口直哉
『論語』でおなじみの孔子は、長寿でも知られる。没年齢の74歳は春秋戦国時代ということを考えれば、かなりの長命だ。『論語』の「第十郷党篇」からは食にこだわりを持っていた様子がうかがえる。
孔子がこだわった精白米に自家製の酒、ショウガ
第24回
外国人を“アート”“魔法”だと驚かせた紙のように薄い「木のコップ」を生み出す日本の職人
樋口直哉
最近、海外で木の良さが見直されている。北海道旭川にある高橋工芸はもともと家具の脚などを手がけていたが、家具の需要低迷に伴ない、カップなどの制作を開始。大きな転機は、紙のように薄い木のコップ「Kami Glass」を発表したことだった。
外国人を“アート”“魔法”だと驚かせた紙のように薄い「木のコップ」を生み出す日本の職人
第503回
NHK朝ドラの主人公「マッサン」はなぜ本場じゃない日本で高品質ウイスキーを作れたか
樋口直哉
高視聴率で話題のNHK朝ドラ「マッサン」の主人公は、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝とその妻リタがモデルです。話の中心ともなる存在の日本産のウイスキーは今、実は世界で熱狂的な人気を集めていることをご存じでしょうか。
NHK朝ドラの主人公「マッサン」はなぜ本場じゃない日本で高品質ウイスキーを作れたか
第497回
世界が認める「北海道産」の圧倒的なブランド力 美瑛町が農産物の海外輸出に成功した理由
樋口直哉
政府は農林水産物の輸出額を2020年までに1兆円水準にする目標を定めている。日本の農産物をこれまで以上に輸出するためにはなにが重要なのか?そのヒントを求めて、北海道美瑛町を訪れた。この町のゆり根が台湾で人気だと聞いたからだ。
世界が認める「北海道産」の圧倒的なブランド力 美瑛町が農産物の海外輸出に成功した理由
第7回
カントの規則正しい独身生活─散歩、会食、チーズ
樋口直哉
やっぱり長生きはするものだな、とイマヌエル・カントの人生を知ると思う。彼が『純粋理性批判』を書いたのが、57歳の時だったからだ。生涯を独身で通した哲学者の生活は規則正しいものだった。
カントの規則正しい独身生活─散歩、会食、チーズ
第23回
西洋の味がいつのまにか“日本の味”に 地産地消で変わりはじめた「日本のパン食」のいま
樋口直哉
本連載は基本的には日本の食文化の周縁を取材し、記事にしている。その流れから言えば今回のテーマ「パン」は世間一般の常識からいえば〈日本の文化〉と思われないかもしれない。しかし、もはや日本のパン食は“日本の味”になりつつある。
西洋の味がいつのまにか“日本の味”に 地産地消で変わりはじめた「日本のパン食」のいま
第492回
日本はイスラム圏の観光客を呼び込めるか 飲食店が直面する「ハラール食」への希望と高い壁
樋口直哉
国は2020年の東京五輪までに訪日外国人の数を2倍にする目標を掲げている。そのためには東南アジアからの観光客を増やすのは至上命令だが、イスラム教徒の多い彼らは、日本を訪れることを『食』を理由に躊躇しているという。
日本はイスラム圏の観光客を呼び込めるか 飲食店が直面する「ハラール食」への希望と高い壁
第490回
マグロが回転寿司から消える日がやってくる!?漁獲規制では解決しない日本の魚食問題の根深さ
樋口直哉
今年の夏、「ニホンウナギ」絶滅危惧種指定に「もう食べられなくなる」と危機感を抱いた人も多かっただろう。そして今度はマグロだ。日本人が世界総生産量の8~9割を消費していると言われるなか、クロマグロが漁獲規制の対象となったのだ。
マグロが回転寿司から消える日がやってくる!?漁獲規制では解決しない日本の魚食問題の根深さ
第6回
ガンジーの菜食主義に見る必要最低限の食生活
樋口直哉
菜食主義者として有名な人物に、マハトマ・ガンジーがいる。ガンジーは「食事は必要最低限であるべき」と考え、簡素な生活を求めた。若い頃、実験と称して肉を食べたが、母親に隠し事をしている罪悪感に耐え切れず、以後肉食をすることはなかったという。
ガンジーの菜食主義に見る必要最低限の食生活
第22回
クジラを食べ続けることはできるのか 千葉の捕鯨基地で見た日本人と鯨食の特別な関係
樋口直哉
クジラの解体を見に行くことになった、と言ったら、何人かの知り合いから「クジラってまだ捕ってもいいの?」と驚かれた。僕らは、東京から車で2時間半ほどかけ、沿岸小型捕鯨が行われている千葉県和田を訪れた。驚いたのは人の多さだった。
クジラを食べ続けることはできるのか 千葉の捕鯨基地で見た日本人と鯨食の特別な関係
第5回
たくましき女性作家に学ぶ脂質の取り方
樋口直哉
根拠があるわけではないが、作家は短命というイメージがある。芥川龍之介が35歳、太宰治は39歳、自ら命を絶っていることも個人的な印象を強めている。しかし、女性作家はなかなかに元気だ。瀬戸内寂聴先生をはじめ、宇野千代と、たくましい女性が多い。
たくましき女性作家に学ぶ脂質の取り方
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