
長内 厚
第10回
意外かもしれないが、経費流用疑惑で正念場を迎えている舛添要一東京都知事と不正会計問題に揺れる東芝には、共通する多くの教訓を感じる。両者とも最悪の事態からの早期脱却を目指し、かえって問題の解決から遠のいてしまっているのだ。

第9回
液晶ディスプレイの次世代新技術「有機EL」に、電機各社がにわかに熱い視線を送り始めた。しかし、有機ELの普及にはいくつものハードルがある。また、それを乗り越えたところで素晴らしい世界が訪れるとは、筆者には思えない。

第8回
三菱自動車工業の燃費不正問題は、三菱という大看板と三菱自工という中小自動車メーカーの実態とのギャップが、開発の現場に無茶を押しつけたことに原因があるだろう。三菱はなぜマツダのような個性的な企業になれなかったのか。

第7回
先週シャープが発表したロボット型スマートフォン「ロボホン」は、あまり売れそうにない新製品だ。しかしこうした製品が出てくる土壌こそ、同社の強みだと筆者は考える。鴻海傘下で復活を目指すシャープは、どんな戦略を持つべきか。

第6回
3月18日に発表された東芝の事業計画では、家電・PCの売却によるBtoCビジネスからの撤退が構造改革の柱とされた。東芝にとってこの施策は理想的な「選択と集中」と言えるのか。同社が目指すコアコンピタンス経営に漂う不安を斬る。

第5回
エレクトロニクスと自動車との技術融合は、口で言うほど簡単ではない。両者の技術開発の速度が、根本的に違うからだ。カーエレクトロニクスビジネスで問題になるのは、エレキが自動車の技術変化の遅さについて行けるかだ。

第4回
ソニーから分離独立したPCメーカー、VAIOが新しいスマホ「VAIO Phone Biz」を発表した。このVAIOフォン、実は日本の携帯キャリアの独占状態に「終わりの始まり」をもたらすかもしれない。新製品に込められた「小さな反抗」を考察しよう。

第3回
産業革新機構と鴻海の間で揺れ動くシャープ。筆者はこの機に言いたい。「決められない」シャープの経営陣は退陣し、いっそ若手に未来を委ねてはどうか。全社員集会で徹底的に議論し、名門企業の経営陣の矜持を最後に見せてほしい。

第2回
シャープの決算発表会当日、鴻海によるシャープ支援決定の報が流れた。しかし、鴻海を選んだはずのシャープはなぜか歯切れが悪いままだ。同社の再建の行方はどうなるのか。シャープと鴻海の駆け引きをめぐる「3大疑問」を検証する。

第1回
経営危機の渕にあるシャープで、来週予定されている決算に注目が集まっている。そこで何らかの大規模な再建策が、発表される可能性があるからだ。シャープはなぜ、こんな状況になってしまったのか。起死回生策として最上のシナリオは何だろうか。

第1回
経営危機の渕にあるシャープで、来週予定されている決算に注目が集まっている。そこで何らかの大規模な再建策が、発表される可能性があるからだ。シャープはなぜ、こんな状況になってしまったのか。起死回生策として最上のシナリオは何だろうか。

家電市場を席巻してきたサムスンやアップルに、変調の兆しが見られ始めた。もはや彼らは日の丸家電を脅かすライバルではない。共に新たな脅威に怯える「仲間」になりつつある。脅威の正体とは何か。日の丸家電が迎える「最大の岐路」を読む。

第5回
日本の家電メーカーが振るわない。それは確かにそうだが、私は「日の丸家電にはまだまだ潜在的な競争力があり、悲観的に考える必要はない」と認識している。では、日の丸電機各社のどこに問題があるのだろうか。
