枝久保達也
「丸ノ内線の終点」なぜ池袋になった?当初計画にあった“意外な駅”とは
      
      銀座線と並ぶ東京の地下鉄の顔である丸ノ内線の第一期区間池袋~御茶ノ水間が1月20日、開業から70年の節目を迎える。戦前、丸ノ内線の「源流」に当たる計画では、新宿~大塚を結ぶ路線だった。戦後初の地下鉄である丸の内線は、いかにして今の形になったのか。
      
    
「もう20年か…」東京メトロ民営化20年で新線建設はどうなる?【2024年・鉄道注目イベントまとめ】
      
      謹賀新年。2024年の到来である。まだまだ先のことと思っていた新線開業や新サービス開始が迫ってくると、時の流れの速さを感じるものだ。鉄道にとって今年はどんな一年になるのか、筆者の思い出なども交えつつ、カレンダー順に見ていこう。
      
    
JR3社で異なる「水素戦略」、JR西日本が“水素車両”開発だけにこだわらないワケ
      
      JR3社は近年、相次いで水素を利用する燃料電池車両の開発を公表し、2030年代の実用化に向けて各種試験を進めている。その中でも注目すべきはJR西日本の取り組みだ。鉄道の水素化をどのように進めていくのか、鉄道本部イノベーション本部GX戦略課長である千田誠氏に話を聞いた。
      
    
JR西日本の「サバ養殖」事業はその後どうなったのか?
      
      JR西日本は12月12日、13日の2日にわたって、同社の最新の取り組みを発表する「JR西日本グループイノベーション&チャレンジデイ」を開催した。現地で見た、数々の取り組みとは。
      
    
東京メトロ日比谷線の“中古車両”が上毛電鉄で運行へ…1両1.5億円でも全然「ボッタクリ」じゃないワケ
      
      群馬県の前橋市と桐生市を結ぶ上毛電気鉄道は11月24日、約23年ぶりの車両更新を2024年から3年程度かけて行うと発表した。当初は新造車両を導入予定だったが、東京メトロ日比谷線で2020年まで使われていた「03系」車両を譲り受け、2024年2月から「800形」として運行することになった。計画が変更された理由とは。
      
    
JR3社の「水素車両」構想が水素自動車より現実的なワケ
      
      水素で走る燃料電池電気自動車(FCV)の普及は進んでいないが、鉄道ではいずれ「水素時代」が訪れるかもしれない。昨年から鶴見線・南武線でFC車両の走行試験を行っているJR東日本に続き、JR東海とJR西日本が構想を発表したのである。各社の取り組みと実現に向けた今後の計画とは。
      
    
JR6社の業績が大幅回復、それでもJR北海道とJR四国が喜べない「深刻な理由」
      
      JR旅客6社が2023年度中間決算を発表した。新型コロナの5類感染症移行による人流の活発化を受けて運輸事業が復調し、各社とも対前年同期で大幅な増収増益となった。
      
    
細田博之氏はなぜ鉄道族の重鎮となったのか…旧統一教会や「日韓トンネル研究会」との関係は?
      
      自民党幹事長、総務会長、衆議院議長などを歴任した衆議院議員の細田博之氏が11月10日、79歳で逝去した。旧統一教会関連団体との密接な関係について説明責任が問われる中、体調不良を理由に衆議院議長を辞任してから1カ月後の急死であった。氏について政治的な評価を下すだけの知見を持ち合わせていない筆者だが、それでも今回、取り上げたのは、彼が「鉄道族」議員の重鎮だったからだ。
      
    
顔認証で改札ピッ、はまだ遠い?QRコード乗車券は実用化レベル【鉄道技術展2023】
      
      11月8日から10日まで、幕張メッセで「第8回鉄道技術展2023」が開催された。新しい時代のニーズに応えた旅客サービスやメンテナンス業務にまつわる最先端技術・導入事例について、筆者が見てきたものからいくつかの興味深い事例を紹介したい。
      
    
「新京成電鉄」がついに消滅!終戦直後の“接待合戦”の歴史とは?
      
      京成電鉄は10月31日、子会社の新京成電鉄を2025年4月に吸収合併することを発表した。終戦直後の1946年に設立された新京成電鉄の「80年の歴史」とは。
      
    
JR東日本、株式上場から30年「公共性と企業性」に揺れた歴史とは?
      
      国鉄分割・民営化で発足したJR7社のうち、JR東日本が先頭を切って上場したのが1993年10月26日。それから丸30年がたった。JR上場の30年の歴史を振り返る。
      
    
リニア新幹線「神奈川県新駅」建設現場でなぜコンサート?工事順調でも見えない開業時期
      
      151回目の「鉄道の日」となった10月14日は各地でさまざまなイベントが開催された。そんな中、JR東海は同日、建設中のリニア中央新幹線「(仮称)神奈川県新駅」の工事現場で「さがみはらリニアコンサート」を開催。本格着工から4年、新駅の建設はどこまで進んだのか。
      
    
「車椅子ギャル」記事に反響多数、鉄道エレベーターをなぜ“障害者専用”にしないのか?
      
      車椅子ユーザー「さしみちゃん」が訴えるエレベーター優先使用ルールの実態と、その背景にある事業者の消極的な姿勢を伝えた10月2日公開の記事「『ほんっと嫌い』車椅子ギャルのエレベーター投稿に誹謗中傷が殺到…東京メトロは台湾に学べ」には大変多くの反響が寄せられた。今回は前回記事に対して寄せられた感想や、いくつかの疑問、反論について補足したい。
      
    
JR東海で「語り継がれる難工事」品川駅の開業が変えた“新幹線の未来”とは?
      
      10月1日、東海道新幹線品川駅が開業して20周年を迎えた。同日に実施した2003年のダイヤ改正は、東海道新幹線を抜本的に生まれ変わらせる画期的なものとなった。
      
    
「ほんっと嫌い」車椅子ギャルのエレベーター投稿に誹謗中傷が殺到…東京メトロは台湾に学べ
      
      今年2月、ある車椅子ユーザーが「今日も今日とて抜かされた エレベーターほんっと嫌い」とツイートした。訴えたのは「車椅子ギャル さしみちゃん」だ。このツイートについては共感、同情の声が寄せられた一方で、誹謗(ひぼう)中傷も投げかけられる「炎上」騒ぎとなったが、さしみちゃんはその後もさまざまなメディアで車椅子移動の実態を訴えつつ、オンライン署名サイト「Change.org」で「国交省にシンボルマークと優先表記の大型化を求めます」との署名を3月25日から開始するなど、現状を変えようと奮闘している。さしみちゃんとは一体どんな人物なのか、何を感じ、主張しているのか。筆者は9月上旬、さしみちゃんに会いに行ってみた。
      
    
「自動運転バス」ここまできた!“格落ち”イメージ払拭?JR西とソフトバンクが公道で実験へ
      
      JR西日本は9月15日の記者会見で、ソフトバンクと共同で進めてきた「自動運転・隊列走行BRT」開発プロジェクトが専用テストコースでの実験を完了し、公道での実証実験を開始すると発表した。会見後に行われたテストコースの報道公開で、筆者は実際の車両に試乗する機会を得た。果たして技術的にどの程度、成熟したのか。
      
    
北陸新幹線延伸で「東京~敦賀」が50分短縮、福井の“大阪離れ”が加速?
      
      JR西日本は8月30日、来年3月16日に敦賀まで延伸開業を予定している北陸新幹線の運行計画を発表した。これにより、東京から福井・敦賀までの所要時間は大幅に短縮されることになる。運行計画で示された運転本数や停車駅パターン、および、敦賀延伸の影響について解説する。
      
    
なんて呼べばいいの?「宇都宮ライトレール」呼び名バラバラ…現地取材で見えた課題とは
      
      8月26日、日本初の新設LRTが宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地間14.6キロが開業した。当日は午前11時過ぎから開業式典が行われ、午後3時から営業運転を開始した。筆者は最初の平日ダイヤとなった8月28日と翌週9月4日の朝に宇都宮駅東口停留場を訪れて取材した。なお現地調査をもとにLRTを運営する「宇都宮ライトレール」に取材を申し込んでいるが、開業後の業務に追われているようで実現していない。今回は速報という形でご容赦いただきたい。
      
    
「幻の地下鉄計画」の書簡発見!都心に3×3の9駅を配置…100年前の案はなぜ頓挫したのか?
      
      NHKは8月、関東大震災2カ月後の「地下鉄計画」の書簡が発見されたと報じ、筆者のコメントも放送された。この書簡は東京市(当時)が帝都復興院に提出したもので、その鉄道史的な意味は大きい。番組では放送されなかった、震災により変化した地下鉄構想と、その過程における書簡の意味について、詳しく解説する。
      
    
関西はリモートワーク進まず?「大手私鉄15社」決算に見る本業回復の違いとは
      
      大手私鉄15社は2023年度第1四半期決算を発表した。全社が営業黒字、経常黒字、最終黒字を達成したが、一方で運輸事業は各社ともコロナ前を下回ったまま推移しており、関東と関西では回復傾向の違いも浮き彫りとなっている。
      
    