The Wall Street Journal
米経済はまだ雇用を生み出している。1年前には多くのエコノミストやFRB当局者が、今ごろは雇用が減少しているだろうと考えていた。

パソコン需要が実のところ半導体市場の活力源になっているということは、今の市場がどれほど異例な状況にあるかの証しだ。

米国では資産100万ドル以上の「プチ富豪」が急増し、過去3年間で上位10%の世帯よりも大きな富の増加を経験していることをFRBの調査は示している。

非常に効果の高い新たな減量・糖尿病治療薬が登場したことで、米国の肥満問題が飯の種だった企業は破滅するという非現実的な臆測がウォール街を飛び交った。

日銀はハロウィーンに当たる10月31日、フランケンシュタイン博士が作り出した怪物はまだ死んでいないと発表した。この怪物とは、長期金利を一定水準に維持するという日本の中央銀行の近年の政策のことだ。

ファイザーが10月31日の決算発表時に肥満症の経口治療薬候補について沈黙を守ったことで、投資家の間に不安が広がっている。

米株式相場は調整局面入りしたのか。10%超の下落や景気後退が迫っているというだけでは、その十分な説明にはならない。

中国当局が鴻海に調査を開始したことには何らかのメッセージがあるのかもしれないが、それは中国にとって益よりも害をもたらす可能性がある。

イーロン・マスク氏が1年前にツイッター(現X)を買収した際、「万能アプリ」に変身させるなど壮大なビジョンを掲げたが、その多くはまだ実現していない。

香港と中国本土との緊密化に神経をとがらせ、国際企業が香港から少しずつ撤退し始めたのは数年前のことだが、ここへきてその動きが本格化している。

米企業の利益減少傾向は終わろうとしている。しかし、株式市場の惨状を見ると、そのようには見えない。第3四半期の決算発表シーズンは、前半がほぼ終了した。

イスラエルによる大規模なガザ空爆作戦が始まって3週間が過ぎる中、ガザ保健当局が発表した統計にバイデン米大統領が疑問を呈したことで、パレスチナ人犠牲者の正確な規模が新たな論争の的となっている。

アマゾンは人工知能(AI)を巡る巨大テック企業間の競争で、まだ明確な勝ち組ではないかもしれない。だが、まだ負け組に入っているわけでもない。

メタはAI分野で使えるリソースは豊富だが、広告事業がずっと順調でなければ、その費用を賄うことはできない。

アップルは中国への依存度を下げようとしながらも、ある中国企業に対しては依存度を高めている。その製造技術は非常に貴重で失いがたいものとなっている。

10-12月期の米国内総生産(GDP)が7-9月期と同等の強さを維持する可能性は低いとみられるが、だからといって確実に落ち込むというわけでもない。

米自動車大手ゼネラル・モーターズは依然として堅調な利益を確保しているが、投資家の関心が最も高いEVや自動運転車が寄与しているわけではない。

個人投資家の長期志向、リスクをとる傾向は過去10年間のハイテク株主導の市場で実を結び、「ダムマネー(愚かな投資家)」のイメージを覆している。

イランに対する米国の「迅速で断固とした」対応はいつなされるのか。

エコノミストやFRB高官らは今年初め、金利上昇によって支出や投資が鈍り、今頃には米経済が失速しているだろうと予測した。ところが正反対のことが起きている。
