山本洋子

酒食ジャーナリスト

日本古来の食の良さを啓蒙。著書に『厳選日本酒手帖』(世界文化社)、『ゼロから分かる!図解日本酒入門』(世界文化社)など。

新日本酒紀行「朔」
山本洋子
「酒で旅するニッポン」をテーマに、日本酒を米作りから手掛けるブランド「朔」。2023年にフランスの日本酒コンクール、KuraMasterのクラシック酛部門でトップ賞を受賞し、注目を浴びた。
新日本酒紀行「朔」
新日本酒紀行「長珍」
山本洋子
織田信長も見たという尾張津島天王祭は、一艘400個近い提灯が幻想的に川面を照らし、600年の歴史を誇る。その祭の会場近くで酒造りをするのが長珍酒造だ。創業1868年、当時の屋号は「提灯屋」だったが「末長く珍重される酒」を願って「長珍」に改名した。
新日本酒紀行「長珍」
新日本酒紀行「田光」
山本洋子
田の水面が光る様子を表す「田光(たびか)」は、鈴鹿山脈釈迦ヶ岳の麓、三重県の菰野町に実在する地名だ。町内で酒造りする早川酒造4代目の早川俊人さんは、命運を懸けた新銘柄にこの名を冠した。
新日本酒紀行「田光」
新日本酒紀行「初孫」
山本洋子
酒田市の居酒屋で燗酒を頼めば、ほぼ東北銘醸の「初孫」が供される。それほど地元に根付き愛される定番地酒だ。晩酌酒から大吟醸まで幅広い商品で魅了するが、全量を伝統技法の生酛造りで醸すのが特徴。
新日本酒紀行「初孫」
新日本酒紀行「出雲地伝酒」
山本洋子
城下町、島根県松江市は、中海と宍道湖に挟まれた水の都。7代藩主の松平治郷が茶文化を広め、汽水湖の宍道湖で取れるスズキやシジミなどを宍道湖七珍と呼び、食文化が花開く。そんな出雲地方で生まれたのが地伝酒だ。
新日本酒紀行「出雲地伝酒」
新日本酒紀行「うつつよのどぶろく」
山本洋子
大阪の街の真ん中で、自然米でどぶろくを醸す大阪どぶろく醸造所は、スタンドうつつよを併設し、冷酒、燗酒、ソーダ割りなど楽しい飲み方を提案して、購入もできる。醸造元は日本酒餐昧うつつよのオーナー料理長の藤井章弘さん。なぜ料理人が醸造の道に……。
新日本酒紀行「うつつよのどぶろく」
新日本酒紀行「紫宙」
山本洋子
樹齢700年の大スギに囲まれる岩手県紫波郡紫波町の水分神社は、水の神として知られる水分之神こと水波能売命(みづはのめのみこと)を祭る。町の指定文化財になり、豊かな清水が自噴して上水道にも使われる。この水で酒を醸すのが、蔵人4人の小さな酒蔵、紫波酒造店だ。
新日本酒紀行「紫宙」
新日本酒紀行「千代寿」
山本洋子
幻となった豊国の酒を惜しみ、復活に尽力したのが、寒河江市の千代寿虎屋3代目の大沼保義さんだ。その保義さんの思いを継いだ息子の寿洋さんは、蔵人たちと一緒に田植えから参加し、豊国の淡麗で優しい口当たりの酒造りに情熱を注ぐ。
新日本酒紀行「千代寿」
新日本酒紀行「あら玉」
山本洋子
全国新酒鑑評会で、昭和の末にはゼロに近い金賞が、2023年は20蔵も受賞し全国一に輝いた山形県。この美酒の礎を築いたのが、山形県研醸会の初代会長で和田酒造8代目の和田多聞さんだ。多聞さんが情熱を注いだのはもう一つ、酒米・改良信交の復活だ。
新日本酒紀行「あら玉」
新日本酒紀行「剣菱」
山本洋子
赤穂浪士が討ち入り前に飲んだとされる「剣菱」は、江戸で大ブームになり「剣菱を飲むことを『ケンビる』といったそうです」と蔵元の白樫政孝さん。伊丹で1505年に創業した剣菱酒造は、5家が交代して酒造りを受け継ぎ「剣菱は地酒でなく、下り酒」との矜持を持つ。
新日本酒紀行「剣菱」
新日本酒紀行「六歌仙」
山本洋子
20年以上前にいち早くスパークリングサケを開発し、五段仕込みの純米酒など技術に定評がある六歌仙。山形県産米に特化し、雪女神、出羽燦々、出羽の里、つや姫など米の違いを楽しむ「山法師 純米吟醸」シリーズが人気だ。
新日本酒紀行「六歌仙」
新日本酒紀行「DASSAI BLUE」
山本洋子
山口県の山奥の旭酒造が醸す、山田錦の純米大吟醸酒「獺祭(だつさい)」は、明快できれいな味が国内外で愛飲され、製造量の4割を輸出する人気酒だ。価値向上を目指して海外生産に挑み、米ニューヨーク州ハイドパーク市に今年の9月、酒蔵を開設。会長の桜井博志さんは、米国に移住し、全責任はわれにありと陣頭指揮を執る。
新日本酒紀行「DASSAI BLUE」
新日本酒紀行「上喜元」
山本洋子
山形県酒田市に唯一残る酒蔵が酒田酒造だ。引き継いだ頃は、大手に桶売りしていたが、時代の変遷とともに高品質な酒造りへ舵を切り、吟醸酒をいち早く手掛けた。全国新酒鑑評会では、9回連続金賞受賞という実力派だ。
新日本酒紀行「上喜元」
新日本酒紀行「WAKAZE」
山本洋子
WAKAZEとは「世界に和の風を吹かせる」意の社名。代表の稲川琢磨さんは、2018年に「その他の醸造酒」免許を取得し、東京で三軒茶屋醸造所を創立。翌年、仏パリ近郊で450m2に2500リットルタンクを12本揃えたKURA GRAND PARISを開設し、パリ市内に、発酵料理とペアリングを楽しむ店も開く。
新日本酒紀行「WAKAZE」
新日本酒紀行「ILLUMINA」
山本洋子
世界初、日本酒の醪(もろみ)発酵の可視化に成功したのが、栃木県小山市の西堀酒造5代目の西堀和男さん。1872年創業、地元消費が9割という地酒蔵だ。
新日本酒紀行「ILLUMINA」
新日本酒紀行「田むら」
山本洋子
2022年に創業200年を迎えた田村酒造場のシンボルは、八角形の煉瓦煙突と、蔵を暑さ寒さから守る樹齢千年近い大欅。1800年代の土蔵など登録有形文化財も多く、歴史を刻む自然や建造物が残る。
新日本酒紀行「田むら」
新日本酒紀行「ササノメグリ 碧笹」
山本洋子
丹沢山地と丘陵に囲まれた秦野盆地は神奈川県唯一の盆地で、良質な地下水に恵まれ、「秦野盆地湧水群」は名水百選にも選出された。その秦野市で唯一残った酒蔵が金井酒造店だ。
新日本酒紀行「ササノメグリ 碧笹」
新日本酒紀行「結ゆい」
山本洋子
嫁ぎ先の酒蔵で杜氏を買って出て、さまざまな鑑評会で受賞を繰り返し「彗星現る」と称された、茨城県結城市結城酒造の浦里美智子さん。2022年の5月に築170年の酒蔵から出火し、隣接する自宅も全焼。れんがの煙突だけが残った。憔悴した美智子さんに声を掛けたのは、北海道の三千櫻酒造蔵元杜氏の山田耕司さんだ。
新日本酒紀行「結ゆい」
新日本酒紀行「蔵太鼓」
山本洋子
飯豊山の伏流水が上質な日本酒を生み、最盛期は30軒、今も9軒の酒蔵があり、最も若い蔵が創業1919年の喜多の華酒造場だ。定番酒は「蔵太鼓」で、30年前、3代目兼杜氏の星敬志さんが、甘口の酒が多い中、辛口酒で勝負した1本。
新日本酒紀行「蔵太鼓」
新日本酒紀行「一歩己」
山本洋子
林業の町、福島県古殿町は鮫川沿いの山間の集落。町の中心部を走る、いわきから白河へ塩を運んだ御斎所街道沿いに、天保年間に創業したのが豊国酒造だ。僻地故に外から競合の酒が入らず、200年以上も地元だけで酒を売ってきた。
新日本酒紀行「一歩己」
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