山本洋子

酒食ジャーナリスト

日本古来の食の良さを啓蒙。著書に『厳選日本酒手帖』(世界文化社)、『ゼロから分かる!図解日本酒入門』(世界文化社)など。

新日本酒紀行「天宮」
山本洋子
福島県会津若松市北西部、郊外の田んぼに囲まれ酒造りをする花春酒造。創業は1718年、初代宮森久右衛門が鶴ヶ城外堀東門の天寧寺口(てんねいじぐち)で始め、天寧寺の宮森さんで「天宮(てんみや)」さんと呼ばれた。
新日本酒紀行「天宮」
新日本酒紀行「高尾山」
山本洋子
東京都心から西へ50キロメートル、標高599メートルの高尾山の名物は、とろろそば。麓から山頂まで20軒が工夫を凝らして提供するが、そのお供になる酒が、薬王院のお神酒でもある「高尾山」だ。醸造元は隣のあきる野市、秋川流域にある中村酒造。酒造業開始は1804年で、蔵元の中村家は400年以上、代々この地に居を構え、現当主の中村八郎右衛門さんで18代目だ。
新日本酒紀行「高尾山」
新日本酒紀行「百磐」
山本洋子
株主は地域住民という全国でも珍しい酒蔵が、岩手県一関市の磐乃井酒造だ。創業100周年記念に新銘柄「百磐」を発売。杜氏の佐藤竜矢さんは、杜氏・営業・経理に総務も兼任しながら、地域に根差し、次世代につなぐ蔵を目指して奮闘する。
新日本酒紀行「百磐」
新日本酒紀行「喜平静岡蔵」
山本洋子
2012年に静岡県で最も新しい酒蔵、静岡平喜酒造が復活した。温暖な気候での酒造りが難しく、岡山県に蔵を移転していたが、技術の進歩により静岡でも上質な酒造りが可能になったことで、50年ぶりに里帰りした。
新日本酒紀行「喜平静岡蔵」
新日本酒紀行「旭日」
山本洋子
近江盆地の中心部、鈴鹿山脈の豊かな水に恵まれた愛荘町で、1831年に創業した藤居本家。7代目の藤居鐵也さんは、「何千年の歴史が育んだ酒造技術と、四季が巡ってできる米を丹精込めて醸すのが日本酒」と話します。
新日本酒紀行「旭日」
新日本酒紀行「福実鳥」
山本洋子
京都府は日本酒生産量第2位を誇る酒どころ。主産地は大手蔵が集まる京都市伏見だが、現在、伏見を除く京都酒造組合には3蔵が属し、洛中には佐々木酒造が残るのみ。4代目の佐々木晃さんが力を注ぐのが、酒蔵ツーリズムだ。
新日本酒紀行「福実鳥」
新日本酒紀行「豊明」
山本洋子
関東平野の真ん中、埼玉県幸手(さって)市で1840年に創業した石井酒造。8代目の石井誠さんは、「生産者の顔の見える米」で醸した酒で今春、英国で開催されたIWC(インターナシヨナルワインチヤレンジ)のSAKE部門でダブル初受賞に輝きました。
新日本酒紀行「豊明」
新日本酒紀行「北島」
山本洋子
白い土壁と瓦屋根の門構え、滋賀県湖南市の旧東海道に面した北島酒造は、1805年創業の老舗蔵だ。14代目の北島輝人さんは、お燗すると豊かにさえて切れの出る生酛の酒に出会い、日本酒の未来に可能性を感じる。そこで、滋賀県産米を用い、一本芯の通った骨太の純米酒を生酛造りで醸すと決めた。
新日本酒紀行「北島」
新日本酒紀行「笑四季」
山本洋子
東海道五十三次の宿場町、近江国甲賀の旧東海道水口宿で、1892年に創業した笑四季酒造。創業からの哲学「天地自然の理に従う」を受け継ぐのは、5代目で醸造責任者を担う竹島充修さんだ。目指すのは四季折々、飲めば思わず笑みがこぼれる美酒だ。
新日本酒紀行「笑四季」
新日本酒紀行「白鴻」
山本洋子
白い大きな鳥が大望を抱いて大空に舞い上がる、そんな気骨ある酒を目指した「白鴻」は、瀬戸内海に近い盛川酒造の定番酒。霊山野呂山の麓、野呂川が流れる自然豊かな里山で、1887年に創業した。創業以来の信条は「食事と楽しめる酒」だ。
新日本酒紀行「白鴻」
新日本酒紀行「作」
山本洋子
もぎたての果実のような香味と透き通るような味で人気の「作」は、三重県鈴鹿市の清水清三郎商店の清水慎一郎さんが、1998年に立ち上げたブランドだ。輸出も好調で、2021年には新蔵も稼働し、生産能力は1.5倍に拡大。この成功の陰には、清水さんの大胆な改革があった。
新日本酒紀行「作」
新日本酒紀行「明石鯛」
山本洋子
明石海峡大橋近くで、酒蔵と蒸溜所を併設する明石酒類醸造。社是は「全ての人に酒と笑いと幸せを」と蔵元の米澤仁雄さん。農家、造り手、流通と売り手、消費者の皆が酒を通して笑顔になる幸せな商いを目指す。
新日本酒紀行「明石鯛」
新日本酒紀行「日高見」
山本洋子
すしと合う酒を徹底して目指す、宮城県石巻市の平孝酒造5代目平井孝浩さん。赤身や白身に合わせた酒を造り、蔵にすしカウンターを設置するほど、すしに傾倒する平井さんに付いたあだ名はすし王子。
新日本酒紀行「日高見」
新日本酒紀行「ラグーンブリュワリー」
山本洋子
日本有数の渡り鳥の飛来地、新潟市の福島潟(ふくしまがた)で、2021年11月に新しく酒蔵を立ち上げた田中洋介さん。「潟(ラグーン)の生態系のような、多様性のある酒を」と、ラグーンブリュワリーと命名。色も味も世界唯一の、トマトとバジルを用いたどぶろく「翔空SAKEマルゲリータ」が大人気に。
新日本酒紀行「ラグーンブリュワリー」
新日本酒紀行「加茂錦」
山本洋子
酒造り3年目で、難関の鑑評会で最高位を受賞した加茂錦酒造の田中悠一さん。きれいなうま味が広がる斬新な酒を次々と世に出し、「新潟に彗星現る」と瞬く間に人気銘柄に駆け上がった。探究心の塊、悠一さんが目指すのは「好みの壁を越えられる酒」だ。
新日本酒紀行「加茂錦」
新日本酒紀行「旭鳳」
山本洋子
旭鳳酒造7代目を濱村洋平さんが継いだのは2015年、弱冠26歳の夏だった。急逝した父泰司さんへの敬意を込め、杜氏に教わりながら醸した酒は、父と自分の名から1字ずつ取り「泰平」と名付けた。重責を果たす中、品質向上に励み、この地でしかできない酒造りに挑む。
新日本酒紀行「旭鳳」
新日本酒紀行「饗之光」
山本洋子
有機の里小川町でワインと純米酒を造る福島有造さん。有機農家が育てた無農薬栽培米イセヒカリを醸造用乳酸無添加の生酛造りで、純米酒「饗之光(あえのひかり)」を醸す。うま味豊かで飲み応えある酒はワイン同様、長期熟成にも向く。
新日本酒紀行「饗之光」
新日本酒紀行「賀茂鶴」
山本洋子
大吟醸酒を全国に先駆けて商品化したのは、広島県の西条で1873年に創業した賀茂鶴酒造だ。今年、創業150周年を迎え、代々蔵に伝わる言葉「酒中在心(しゅちゅうざいしん)」と命名した酒を新発売。温度を楽しむ生酛など持ち味輝く4本で、地の米と水の個性、造り手の情熱を「酒の中に心あり」と広島西条から発信する。
新日本酒紀行「賀茂鶴」
新日本酒紀行「蓬莱鶴」
山本洋子
広島城から近い、広島市中心部に残る唯一の酒蔵、原本店。創業1805年の老舗蔵だ。苦労の末、95年に日本初のマンション蔵として再出発を果たす。6代目が造る、常に新鮮な美酒は、人々を魅了し人気蔵に成長した。
新日本酒紀行「蓬莱鶴」
新日本酒紀行「有機三州味醂」
山本洋子
みりん屋を名乗り、製造と営業をこなして伝統製法のみりんを広める三角祐亮さん。実は、国産原料だけを使う伝統製法のみりんは極めて少ない。みりんを飲んだ客は、濃醇な甘みとうまさに表情を一変する。
新日本酒紀行「有機三州味醂」
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