
濱田浩一郎
現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、源頼朝率いる源氏軍がついに挙兵。源平合戦が始まった。ドラマを見ている方はお分かりかもしれないが、源頼朝は信仰心が厚い人物だった。彼の神仏への信仰心は、戦の日取りにも影響を及ぼした。源氏の挙兵前後の時期における出来事から、頼朝の信仰心についてひもといていこう。

鎌倉時代の軍記物語『平家物語』がテレビアニメ化され注目を集めている。『平家物語』といえば、「祇園精舎の鐘の声」で始まる冒頭文が多くの人に知られている。今回は『平家物語』とはどういう物語なのか、また有名な冒頭文の意外と知らない背景について解説する。

『平家物語』の登場人物である平重盛は、激情家である父・清盛とは対照的に穏やかな性格だと考えられてきた。だが実は、重盛は感情を前面に押し出した説得術に長けており、現代の「論破王」ひろゆき氏に通じる切れ味を持っていた。その言い回しとは…。

1月9日にスタートするNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は、北条義時だ。北条時政の息子であり、源頼朝の妻である政子の弟である。歴史家からは「待つ人」と評されることも多い義時は、どのような人物だったのか。史料をもとに探ってみたい。

2022年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。その主人公、北条義時に訪れた最大のピンチの一つが、「承久の乱」である。結果的に鎌倉幕府軍はこの戦いに圧勝しているが、勝利の背景をひもとくと、リーダーである義時と御家人たちの迅速な行動と決断力があった。

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台となる鎌倉時代。この鎌倉時代の出来事として有名なのが、「御成敗式目」という法令が制定されたことだ。「御成敗式目」では、さまざまな罪に対してどんな罰則が科せられるかが定められている。具体的には、どんなルールが定められていたのか。その一部を見てみよう。

2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、鎌倉幕府の実権を握っていた北条氏が描かれる。そもそも中小豪族だった北条氏が、幕府の実権を握るまで上り詰めることができたのはなぜなのか。その背景には、時に家族をも巻き込んだ強かで非情な権力争いがあった。

2022年に放送される大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも、舞台となる中世。実は中世では、「悪口」が厳しく取り締まられていたことをご存じでしょうか。ただ、そうした時代の中でも、「戦」の場だけは、好き勝手に悪口が言い合える場になっていたようです。今回は中世の戦の見方がちょっぴり変わるかもしれない、悪口合戦について見ていきましょう。

誰もが知る戦国武将・織田信長。彼が活躍した時期は、ちょうど世界の大航海時代と重なる。日本にも宣教師が訪れた。彼らの目に戦国武将「織田信長」はどう映ったのか。また、彼らとの出会いから信長は何を得て、どんな行動に出たのか。信長と外国勢力との関係性について解説する。

メンタリストのDaiGo氏が自身のYouTubeチャンネルで行った差別的発言が批判を集めており、同氏は謝罪した。問題の発言の中で注目されているのが、行き過ぎた「動物愛護主義」の一面である。動物愛護といえば、江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉が発布した「生類憐みの令」が思い出されるが、実は悪名高いこの法には知られざる「本質」がある。

西郷隆盛が終生ある書物を“バイブル”として肌身離さず持っていたことはあまり知られていない。それは『言志四録』。現代にも通じるリーダーシップの極意が詰まった本書の秘密を歴史学者の濱田浩一郎氏が解説する。
