「企業の強み・思い」と「生活者の本音」を重ねていくと、そこには必ず「答え」があります。いい商品・サービスをつくれば必ず売れるわけではありません。たった1つの図を使って、問題を解決する力を身につけていきましょう。新刊『問題解決ドリル 世界一シンプルな思考トレーニング』より、東京R不動産のケースを紹介します。
本連載は、Q&A方式で展開します。1ページ目:質問、ヒント、2ページ目:答え、重ねる技術、企業の強み・思い、生活者の本音、重なりの発見の解説を順に掲載。
「企業の強み・思い」――自社では気づいていない独自性やポテンシャルを発見しましょう。また、社内の常識が邪魔をしてやりたいことができていない本来の思いを再発見することが大切です。
「生活者の本音」――生活者は言葉にしていないだけで、実はまだ満たされていない欲求があります。その不安や不満を発見しましょう。
上記をたよりに、質問からそれぞれを考えてみてください。2つを重ねていくことで、答えが導かれます。求められる答えは、2ページ目冒頭の画像をクリックすれば表示され、問題解決のポイントをあわせて読むと、より理解が深まります。
質問
都心では、新築物件が高騰しているだけではなく、中古マンションも価値が見直され売買されていますが、なかでも中古物件のみを取り扱う不動産サイトの東京R不動産が注目されています。
そこに掲載されているのは、築数十年の雑居ビルや古いマンションなどで、新しさという基準ではあまり魅力的とはいえない中古物件ばかり。
しかし、東京R不動産で物件を選ぶユーザーは、古いことをあまりネガティブに捉えていないようです。いったいどのように価値を伝えたのでしょうか。
ヒント
どうせ買うなら、どんな気持ちで中古物件を買いたい?