PL、BS、CSは、
何を表しているのか

 財務3表と呼ばれるPL・BS・CSにはこの3つの活動が表されています。図を見ながら説明しましょう。企業が「どうやってお金を集めてきたか」ということがBSの右側に表されていて、その集めてきたお金が「何を投資されているか」ということがBSの左側に表されています。そして、PLに「どのように利益をあげているか」ということが表されています。BSやPLについては第2回のコラムで詳しく説明しますので、ここでは会計の全体像だけを理解するようにしてください。

  図の真ん中にあるCSは英語で“Cash Flow Statement”というのでCSと呼ばれます。“Cash Flow Statement”は直訳すれば「現金流れ計算書」、これを私たちがよく知っている言葉で言えば「収支計算書」です。

数字が苦手な人でも大丈夫!<br />会計はもっと簡単に理解できる図1-1 すべての企業に共通する3つの活動

 ただ、私たちが一般的に目にする収支計算書は「収入」「支出」「残高」の3つの欄に分かれていますが、企業が作る収支計算書はちょっと違った分かれ方をしています。同じ3つの分類ですが、「営業活動によるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動によるキャッシュフロー」とう3つに分かれています。