「ラタトゥイユ」と「生姜焼き」を
おいしく見せる方法
盛りつけのポイントはどこなのでしょうか?
志麻さんは、お皿にふんわり盛るのがポイントだといいます。
たとえば、「ラタトゥイユ」(本書 p.64に詳細)なら、すべての野菜がふんわり盛られつつ、何が入っているか、一目でわかることが大切です。
ナスだけが見えるより、黄色や赤色のパプリカも、ズッキーニもみんな見えると、彩りよく、おいしく見えます。
また、生姜焼きといえば、生のせん切りキャベツが定番ですが、作りおきから考えると、ゆできゃべつを使って日持ち対策をします。
実は、せん切りキャベツよりもゆできゃべつのほうが、生姜焼きソースがキャベツにしみて、少し日がたってもおいしいのだとか。
志麻さんは、肉だけというレシピは考えません。必ずつけ合わせの野菜もセットで考えます。
また、お客様に負担をかける半製品(途中まで作っておいて揚げたり、煮たり、焼いたりするもの)はつくりません。
基本は作りおきですから、レンジでチンしてすぐ食べられる完成品を作るのです。
ゆで野菜は日持ちもするし、肉でも魚でもどんなメインディッシュにも合う。そして、マヨネーズ、しょうゆ、ドレッシングなどを合わせて食べるとさらにおいしいので使い道も多い。だから作りおきには重宝するのです。
野菜が残ったときは、ゆでて冷凍しておく。そうすると、煮込み料理をしたときにレンジでチンすれば、すぐにワンランク上の時短レシピに早変わりします。ぜひ今日から試していただければと思います。
冷蔵庫の少ない食材でできる、彩りあざやかな志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回 https://diamond.jp/articles/-/140457 を、ぜひご覧いただければと思います。