名人の70項目から「自作リフィル」作りのヒントを学ぶ
1980年代後半のシステム手帳ブームの当時から、「自作リフィルの石井名人」としてその名を知られるグラフィック・デザイナーの石井規淑氏。レジェンド石井とも呼ばれる氏の仕事はデザイナー。それだけに、自作リフィルの作成はお手のもの。仕事用のMacでイラストレーターを利用して作っているそうです。
バイブルサイズを愛用する長い年月の中で、石井氏の自作リフィルはどんどんバリエーションが増え、それぞれバージョンを重ねていきました。ブックリストや月間リフィル、記入欄付きの6ヶ月カレンダーなど、さまざまなアイテムの中でも究極のライフログリフィルといえるのが、1日1ページタイプの自作リフィルです。
「生態観察図鑑 デイリー・コントロール」と名付けられたそのリフィルの現在のバージョンは、15.9。記録項目は、食べたもの、1日の気分、体調関連(体重、血圧、脈など)、天候(天気、気温)、行動記録など、70項目以上に及びます。「最初に使ったシステム手帳は、システム・ダイアリーでした。1日1ページのリフィルを使っていたのですが、バイブルサイズに移行したときに同じようなものがなかったのが自作のきっかけです」(石井氏)
石井氏は、何でも記録しておきたい性分。ブーム当時に作ったバージョンはもう少しシンプルでしたが、記録項目が増え、デザインを試行錯誤するうちにここまでたどり着いたそうです。最新の改良ポイントは、ページの右肩に設けられた定規のような目盛りです。これは「日の出時刻」「最高気温」「体重」「体脂肪」「日の入り時刻」の6つの記録欄です。バイブルサイズリフィルは、170ミリ×95ミリと限られています。それ以前のバージョンでは、記入面上部にあった体重と体脂肪の記録欄を目盛り上に移しました。
このリフィルは、バインダーに綴じたときに右側に記入面がくるタイプ(裏は利用しない)で、毎日記入していると体重・体脂肪の変化が、積み重なったリフィルの小口に、なんと!折れ線グラフのように見えるのです。体重や体脂肪は単なる数字です。その記録欄を小口部分に追い出すことで思わぬ副産物が生まれたわけです。最近では、外出用のメモ用にA6のメモ用紙を文庫本カバーと組み合わせて使っているそうです。これはバイブルサイズのバインダーを持っていかないときに、一時記録用として利用しているそうです。
石井氏の自作リフィルの数々は、「Refill Maniax」でも見ることができます。