課題カードで「自分の答え」に近づく
目標と呼ぶには大げさだけど、解決が必要な問題があります。その問題の解決が大きな目標をクリアするために重要だったりします。こういう、あなどれない宿題のことを、ここでは便宜的に「課題」と呼ぶことにしましょう。
たとえば「気分の波の管理」など、キーワード的に思いついたけれど、具体的な方法がすぐに出てこないような問題がそれです。これを解決するには、カードやメモ用紙を使いましょう。マイ手帳の内側に小型の「情報カード」(コレクト/ライフ)や、切り取った「ロディアNo.19」のメモ用紙などを保持しておきます。そして、課題を思いついたら即座に取り出してメモするのです。
カードやメモ用紙などのメリットは、手帳から独立していることです。手帳の中にあると古いページはどうしても時系列の中で忘れ去られます。カードやメモ用紙ならば、綴じ手帳のカバーの内側に、記入済みのものも未記入のものも保持しておけます。ちょくちょく取り出して書き込むような使い方に向いているわけです。
メモ用紙に書く解決方法はその場で思いつくこともありますが、ほとんどの場合は課題を書くだけになるでしょう。「課題」をメモ用紙に書いてからしばらくすると、ある日突然、解決策を思いつくことがあります。そこでマイ手帳から課題メモを取り出して記入します。課題を見ながら答えを書くと、さらに気がつくこともあるのでそれも記入しておきます。
これを繰り返すことで、仕事や勉強の上での問題はもちろん、それ以外の問題にも、関連情報をキャッチするためのアンテナが立ち、解決に近づくことができます。この用途に利用するのは、メモ用紙でもリフィルでもかまいません。
おすすめは、5×3カードを呼ばれるメモ用の情報カードです。サイズは、75ミリ×125ミリで、ミニ6穴サイズのシステム手帳リフィルと同じぐらいのサイズです。リフィルと違うのは、横位置で使う点です。リフィルは長い片を縦において、左右にめくることを前提に縦位置に対して横に罫線があります。5×3カードは、横方向に配置して使います。カードなので単独でも複数枚を組み合わせても使えます。
情報カードというと、一世を風靡した『知的生産の技術』のように、何でもメモして大量に蓄積して組み合わせるイメージがあるかもしれません。ただ、現在においては情報記録の主役は、デジタルに完全に置き換わっています。そして単独でも扱えて手帳にも簡単に保持できるカードの良さは、このような「課題」の解決にも活かされるのです。情報カードには、無地のものもあります。パソコンでフォーマットを作って印字、利用することもできます。100円ショップなどでも売っているので、ぜひ試してみてください。