縁と仕事の3D人脈図を作る

 今受けている仕事には、いったい何人の人がかかわっているでしょう。ざっと考えてみても、そこにはいくつもの偶然と縁があるはずです。今の仕事を振ってくれたP社のTさんは、数年前にSさんから紹介していただいた。そのSさんと知り合ったのは○年前に、販売担当として店頭でのことだった。Sさんには、別プロジェクトで相談させていただいているKさんを紹介していただいた。そのKさんからは、Mさんを紹介されて、現在の仕事につながっている……。

 ざっと考えても、仕事には何人もの人がかかわっています。これを図にしてみましょう。複数色を使えるマルチペンを使って、人と仕事と人脈の流れを立体的に把握するのです。

アイデア次第で「最強マイ手帳」に変身!<br />仕事とプライベートに活かすカスタマイズのヒント3D(?)人脈図を描いたところ。直接は関わりがなくても、複数の仕事に間接的につながるキーマンの存在が見えてくる。

 たとえば、仕事を黒ペンで書きます。その下にその仕事のオファーをくださった担当の人の名前を「○○さん」と青で書きます。さらにその人を紹介してくださった人の名前「○○さん」を青で書き、お二人を赤い線で結びます。赤い線の横には紹介してもらった、知り合ったきっかけのできごととそれがいつごろなのかも書いておきます。これを今やっている仕事についてどんどん図式化していきます。

 こうやって図を作っていくと、複数の仕事にかかわっている人の存在が明らかになってきます。 また、直接的にはかかわっていなくても新しい人を紹介してくれる人が誰なのか見えてきます。さらに、仕事が発生するには、いくつもの縁と偶然が積み重なっていることがわかります。

 受けた仕事だけでなく、自分が進めているプロジェクトについても、自分を中心にしてお願いしている人たちとその役目を書いてみましょう。また、お願いしている人たちとの縁がどうもたらされたのかも逐一書いておきます。

 これを書くと、自分が縁と偶然の中でたまたま活かされていることがわかります。これは一種の人脈図であり、その中には北極星のようにひときわ明るく輝く人が何人もいます。それが見えると、自分もせめて二等星ぐらいの輝きは持ちたいと思うようになるはずです(でも、紙なので3Dというには無理がありますね)。

 また、この人脈銀河の広がりの中でどれだけの仕事ができるのか、振り返る機会になります。それは同時に自分が仕事をお願いしている人たちにも、同じくらい、ひょっとしたらそれ以上の人脈銀河が広がっていることがおぼろげながらに実感できるはずです。これはぜひ一度試してみてください。そしてたまに書き直してみましょう。書き直すことで自らも輝ける存在になることを目指しましょう。