10万円でもその価値があれば「安い!」と喜び、反対に1000円でも値打ちなければ文句タラタラ。

 以前、大阪の吉野屋で牛丼を食べ、そのあと高級ホテルのロビーでコーヒーを飲むという香港人がいたが、つまり、そういうことである。

 日本の2倍近くの価格になる無印の化粧品がウケたのも、同じ品質だと中国ではもっと高い!からである。

 ネット上に踊る、さっそく泊まった中国人たちの声も、案の定というべきか、値段に関するものが多く、

 《今、高級ホテルも値段下げている中で、900元は高いわ。400元から600元ならわかる》

 《値段は高級ホテル、内容は如家ホテル(如家は中国のアパホテルともいえるシンプルなホテルチェーン)》

 《メイソウ(日本の100円ショップをパクったといわれるブランド)、ホテルやってくれ》

 しかし中には、《高くない!オレはmujiに忠誠を誓うぞ!》というような、熱心なファンもいる。

 私もこのあと広州でほぼ同じ値段のヒルトン系列のホテルに泊まったが、こちらのほうが部屋は狭かったのに、入った時の「わーい」感があり、居心地は良く、値打ちありと感じた。

併設されているショップとレストラン
そこにはキラキラな中国の若者たちが… 

中国「無印良品ホテル」に泊まってみた!評判だが違和感満載

  部屋を出て、隣に併設されている無印の大きなショッピングセンターとレストランに行ってみた。

 すると、日曜日の夜というのもあったが、こちらはとにかく人がいっぱいで、特にレストランは長蛇の列である。ショップのインテリアは、高い天井にダイナミックな飾り付けで、日本より気合が入っている。

 そこで若い中国人たちがおしゃれなソファで自撮りしたり、手工芸の展示や建築の本を眺めたり、文具を試したり、食器を買ったりして、本当にとても楽しそう。