「50点で構わないから早く出せ」。100点満点の成果を出すために何日もかけるより、1日で50点の成果を出したほうが評価は高い。しかし、そのような中途半端な状態で提出してしまってもいいのだろうか?また、新入社員にとっての「50点」は、本当に上司の望む「50点」なのだろうか?
『入社1年目の教科書』著者の岩瀬大輔さんが、新入社員の疑問に答える。
本記事では、ライフネット生命社長の岩瀬大輔さんの新刊『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を再編集し特別公開する。(まとめ/編集部)

※本文写真の新入社員Bさんはイメージです

次から次へと上司から仕事を依頼されたら、最後までやりきれるだろうか? Photo:milatas-Fotolia.com

50点とは、デッサンを見せるイメージ

新入社員Bさん
岩瀬大輔さん

新入社員Bさん(以下Bさん) 「50点で構わないから早く出せ」という仕事の原則、正直まだイメージができていません。中途半端な状態で提出したら、上司に怒られそうですし、やっぱりちゃんと完成させてから提出しなければ、仕事の原則1「頼まれたことは、必ずやりきる」を成し遂げたことにならないと思うのですが。

岩瀬大輔さん(以下岩瀬さん) おっしゃるとおり、最終的には「100点」にしていただきたいのですが、まずは「50点で構わないから早く出せ」ということです。

Bさん もう少し具体的に教えていただけますか。

岩瀬さん 絵画制作におけるデッサンをイメージしてください。

Bさん デッサンですか。

岩瀬さん そう、美術学校の生徒がデッサンの段階で先生に見てもらうのと同様です。それが50点ということです。

Bさん 仕事の例で教えていただけますか?(まだ完成度がイメージできていない様子)

岩瀬さん 例えば、「○○のデータを調べてレポートして」と言われたら、どの段階でまず上司に確認したらいいと思いますか?

Bさん 「○○のデータを調べてレポートして」と言われたら、指示どおりにデータを調べてレポートを書きます。ざっとレポートをまとめた時点で、上司に提出する?それが50点でしょうか?