各階層の男女と付き合ってきた。
中国と日本をフラットに比べることはできないが、ただ女性が外で働くことを考えたとき、日中で1番違うのは女性ではなく、男性である。
一言でいえば、日本の男は劣等感がめちゃくちゃ強い。
だからちょっとでもできる女性が目の前に出てくると、「キーッ」というヒスを起こす輩がたくさんいる。
だから、日本の男はあんなに真面目にがんばるのである。彼らがスクラムを組んで、女性が組織的に上に出てこられない状況にある。
あと、女性を自分と同じ要求を持つ“人間”と思っているかどうか。
これは中国の男は「そりゃ、女も同じ人間だ。仕事(社会における自分の能力の発揮と自分の収入を得ること)もしたいし、家庭も持ちたいだろう」と考えている。
が、日本の男は「女は女である」と思っている人がやけに多い。女だから家だけで満足する、ハズだ。仕事しても補助的な内容と収入で十分、なハズだ。なぜなら彼女は女だからだ。
女性を喜ばせたい、幸せにしたいと日本の男性も思ってはいるだろうが、頭の中に、なぜか自分に非常に都合のいい女性像を描いて、それからはみ出ると、「キーッ」となる人が少なからずいる。
今の女性活用も、女性が仕事もやり、それが低賃金で出世しなくても文句も言わず、むしろ“子どもがいるから、私、これでいいんですぅ”と自分で言ってくれ、託児所がなくても、女性だけが親を頼ったり自分の過重労働でアクセクなんとか子育てし、なおかつ家事レベルも昔のまま、旦那は何一つ、変わらなくてすむ、……いや、そうしてくれないかな、なんて。
そんなにおめでたいと、国力がますます落ちて、中国に占領されちゃうかもよ。
これから女子は大変になる
働くことは「人間の嫌な面を見ること」
春、新入社員の季節である。