今までは「成果を挙げ、上司の覚えがいい人」がリーダーになっていきました。しかし今は、「この人についていきたい」とまわりから評価される人がリーダーになります。

「仕事だけできる人をリーダーにしたら、傲慢になってしまった」「優秀なプレーヤーが普通のリーダーになってしまった」という失敗から、経営や人事は学んでいるのです。

 上司の信頼の前に後輩や事務スタッフの信頼を勝ちとることは、あなたの評価を上げることになります。出世も早まり、組織の中でも動きやすくなります。

 では、後輩や事務スタッフから信頼を勝ちとるにはどうすればいいか。それぞれの役割を尊重した対応を一貫してとることです。

• 書類など提出納期は必ず守る
• 上から目線で物事を頼まない
• 「ありがとう」を声と形にして表す

 経費の精算など、直接売上につながらないことを後まわしにしたり、仕事と関係ないものを経費で落とそうとするのはもってのほかです。「バックオフィスは直接的な利益をあげない」という姿勢は一発で見抜かれ、嫌われます。

 仕事に上も下もありません。優劣をつけずきちんと対応する姿勢を徹底しましょう。まわりはあなたのことをよく見ています。自分より立場が弱い人に強く、立場が上の人には弱い態度をとる人が最も信頼されません。「頭の中は丸見え」なのです。

 一番ラクで簡単なのは、人に応じて言葉を使い分けないこと。誰に対してもていねいに話をすれば、相手は不快に思いません。

■参考記事
「5万人のリストラ」から見えた万年平社員の共通点とは?