テーマを小分けにして「意思決定スピード」を上げる

 ですから、私は提案するテーマを「小分け」にすることをチームで徹底しました(下図参照)。

 先ほどのケースであれば、まず最初の定例会議で、一連の施策を総合的に進めることを提案して承認してもらいます。そのうえで、最優先すべき施策として「店長研修」を提案、その後、順次、「清掃のルール化」「什器の入れ替え」「外装デザインの変更」と各論について提案していくのです。

 このようにテーマを小分けにすれば、1枚のサマリー・フォーマットにまとめることが容易になります。そして、「3分プレゼン+10分ディスカッション」=「最速の意思決定」を実現することができるのです。「ダラダラ会議」を「ポンポン決まる会議」に変えることができるのです。

 テーマを小分けにすることには、もうひとつ重要な意味があります。そうすることで、着実に“陣地”を広げていくことができるのです。

 どういうことか? このケースは上層部からの指示に応えるものですから、定例会議でGOサインを出したあと、当然、上層部の会議にかける必要があります。

 そのときに、たとえば「店舗外装の変更」の具体策を上層部の会議にかけたところ、「新しい外装デザインがイメージに合わない」と差し戻しになったとしても、すでに「店舗外装の変更」を行うことの決裁を得ているならば、再度、外装デザインについてのみ再提案するだけで済みます。つまり、それまでの提案で確保した“陣地”のラインを超えて撤退する必要がないのです。

 もしも、すべてを1回の提案で上層部の会議の決裁を得ようとしたら、どうなるでしょうか?