人を動かすには「15秒で伝える」ことを心がける!
元人気DJ、さらに不動産会社でのトップ営業やベンチャー企業で取締役営業本部長を経験、そして、現在はトップ講師プロデューサーとして、延べ2万人を指導している話し方のプロが教える新刊、『相手のキャラを見きわめて15秒で伝える!』。
この著書の発売を記念して、研修などで教えているノウハウや、すぐに使えるワザをご紹介します! 営業職はもちろん、部下や上司とのコミュニケーションで悩んでいる人は必見です。
反対意見を述べるときは
反論ではなく「共感」を生み出す!
相手を説得するとか、相手の意見を論破するというと、饒舌なトークが必要なように感じると思います。
しかし、反対意見を述べるときに一番やってはいけないのは、相手から反感を買われることです。
その時は相手に勝って論破したかもしれません。しかし、そのことによって反感を買うと、中長期で見ると良い関係性は築けません。
「今回は相手にしてやられた!絶対に次回は負けないぞ!」となるからです。
こう思われてしまった時点で、あなたは相手にとっての敵です。
そうならないためのポイントは、「共感」を生み出し、あなたの意見に相手が納得をする状態を作り出すことです。
「なるほど、確かに〇〇さんの言っていることの方が良いなぁ。良い提案をしてくれてありがとう!」
と思われるように、こちらの意見に対して納得し、良い意見をくれて「ありがたい」と思ってもらう状態を作るのが理想です。こうなれば、もう敵ではなく、味方になっているからです。
例えば、会議の中で意見が対立したとします。
A「今月の利益確保のためには、経費を削減する必要があります」
B「経費の削減は無理です。来月の売り上げが伸びなくなります」
このように意見が対立した場合は、目的を明確にして双方の意見を整理します。
この時に大事なのは、「大目的」をしっかり見据えて話をすることです。
一番大事な大きな目的は何か?
これは、両者に共通する「会社の利益を確保する」ということです。
AとBどちらの立場に立った時も、この「大目的」を達成するためにどのような手段を取る必要があるのか?という考え方になります。