2019年の自分のキャリアをどう考え、描いて、行動するのか。
働き方改革関連法案や副業解禁の会社やリモートワーカーの増加等、
会社員の働き方が大きく変わる2019年。
今まさに自身のキャリアを考えるタイミングにきています。

これからの「二者択一」(会社を辞めるか否か等)の「OR」ではなく、
「AND」キャリアで仕事も人生も両方充実させていく時代がきています(第1回参照)。

その基本的な考え方として、「ライスワーク」(食べるための仕事)と
「ライフワーク」(やりたいこと)があります(第2回参照)。

この「ライスワーク」と「ライフワーク」の両方を持つという
新しいキャリアデザインのコンセプトには、もうひとつの切り口があります。
それが「消費」から「生産」へのシフト。

さっそく書籍『「キャリア未来地図」の描き方』著者の2人(原尻淳一、千葉智之)による、新しいキャリアの描き方、その基本となる考え方についてお伝えします。(まとめ・編集部)

2019年のキャリア・働き方とは
トフラーの予言が、2019年の私たちの働き方に変化を起こした!?

トフラーの予言は
さらに進化している

ライスワークライフワークを持つ、という新しいキャリアデザインのコンセプトは、もう一つ別の切り口からも定義づけることができます(ライスワーク=ご飯を食べるための活動、ライフワーク=夢や自分の好きなことを追い求める活動)。

まずご紹介しておきたいのがアルビン・トフラー氏。
1980年に著し、世界的なベストセラーになった『第三の波』でトフラー氏は、人々は市場を通じた交換による経済活動を担う「コンシューマー(消費者)」から、市場外の生産活動も行う「プロシューマー(生産=消費者)」へ進化するだろう、と予言していました。

通常の経済では、販売するための製品やサービスが作り出されるとき、作る側の人を「生産者」、その過程を「生産」と呼びます。
しかし金銭がからまない簿外の経済に関しては、生産者にあたる言葉が見当たりません。

そこでトフラー氏は、「販売や交換のためではなく、自分で使うためか満足を得るために財やサービスを作り出す人」として生産=消費者なる概念を登場させました。

同書の中では、ホームセンターのDIYコーナーで材料や工具だけを買い、自身で家の修理をしたり家具を作ったりするような日曜大工の比率がプロの大工を大きく超えていくトレンドや、ガソリンスタンドの給油方式のセルフサービス化などが例として挙げられています。

『第三の波』刊行から30年以上経った今、生産=消費者はもともとのサービス提供者の役割を引き受け自分でやってしまう機能を超えて、「自らが生産した財・サービスを周囲とシェアする存在」へとさらに進化しているように思えます。
そして、財・サービスのシェアによって形成される新しいコミュニティが財を購入し、生産=消費者を核にした小さな経済が生まれていることはもう明白な事実です。