デジタルノートの達人・五藤隆介
自動記録を活かしてiPhoneで記録
五藤:僕は基本的にすべてiPhoneで記録しています。主に記録しているのは「ふとした思いつき」や「行った場所」「食べた物」「会った人」です。景色や人物などを写真で撮ることもよく行います。
ベースとなるアプリはEvernoteで、メモはFastEverというアプリ、写真はFastEverSnapというアプリを使っています。iPhoneは常に持ち歩いているので、外出先や移動中にふと何か思いついたときでも、すぐに写真を撮ったり、簡単にメモできます。
どこかに行ったときは、foursquareというアプリでチェックインして記録を残します。食べた物は、最近Evernote Foodを使って撮影しているんですが、これは、あとから検索ができるので便利です。例えば、「愛知県」と入れれば、愛知県で食べた物がずらりと出てくるんです。
奥野:写真以外の情報だと、どういうことをメモしたりするんですか?
五藤: この前、「道明寺饅頭」というものを初めて食べて、とても美味しくて感動してしまいました。そういう気になったことはメモしていますね。 他にメモするとしたら、「いくらだった」とか、「料理の名前」とかでしょうか。 あとは、検索することを考えて、「うどん」というタグを付けて記録する場合もあります。これなら食べたうどんのお店だけを、あとでまとめて見ることができるんです。
とはいえ、デジタルの場合は食べた物の写真を撮れば、何月何日何時何分にどこにいたのかというのは自動で残るし、あまり細かくやりすぎても続かなくなるので、基本は「写真を撮るだけ」にしています。
名刺から読書まで
記録を検索できるデジタルの強み
奥野:日時や場所の記録が自動で残るというのは、デジタルの強みですね。その他、デジタルならではの記録法というのはあるんですか?
五藤:名刺や読んだ本の管理はデジタルのメリットかもしれません。名刺はiPhoneで撮ったりスキャナーでスキャンしていますが、自動で名刺の文字を読み取ってくれるので、あとからでもiPhoneで簡単に検索できますし、読んだ本は「本」というタグを付けて記録しているので、いつでもどこでも、あとで見返すことができます。
奥野:本の書影も入れているんですね。
五藤:読み終わった本を撮影したり、アマゾンからデータを取ってきています。書誌データもコピー&ペーストで貼っておけば、あとで「前に読んだ何々という人の本」とうろ覚えでも、検索すればすぐに出てきます。
奥野:僕の場合はアナログノートなので、検索するためには、ノートに書いたことの「索引」を別途デジタルで入力する必要がありますが、いずれにしろ、お互いアナログとデジタルという違いはありますが、情報を一元化してそこにすべてを投げ込むという発想は同じですね。検索する場合も一元化されているので、あとで見返せるわけです。