月間ブロック型と
週間バーチカル型をフル活用

 デジタルツールでやるべきことを整理し、NOTEBOOK A5でやりたいことを可視化した後は、両者を実際にいつやるのかを具体的に計画しよう。そこで「ジブン手帳Biz」(コクヨ)が大活躍する。

 まずは月間ブロックページを開き、デジタルツールとNOTEBOOK A5を見ながら、その日に注力すべき用事を最大3つまで書き込む。わざわざ数を制限した理由は、ボール径0.38mmの筆記具で書いても、1日分の月間ブロックスペースに収まる数の限界が3つだったからである。スペースの制約があるので、必然的に書き込む内容をシンプルにまとめなければならない。結果論ではあるが、制約があるおかげで、集中すべきことの純度を高められる。

 次に、週間バーチカルページを開く。このページでは、これまでさまざまなツールで書き出して整理したスケジュールやToDoを、具体的に24時間の枠組みに入れ込む。

 ここでも再び、スペースの制約(1日24時間の枠内に書かなければならない)にぶち当たる。1日に割り当てすぎたToDoをいつに振り替えよう? 執筆に集中する日はいつ?……などなど考えながら、無理なく現実的な予定を組んでいく。

 時間には限りがあると実感できる点においては、デジタルツールよりアナログツールの方が優れているのではないだろうか。ジブン手帳Bizは、デジタルツールに詰め込みすぎたスケジュールとToDoを整理するうえで必要不可欠なアナログツールになっている。

いま集中すべきToDoを
いつでも確認するために

 最後に使うアナログツールは、17個のチェックボックスが印刷されているA6変形サイズのメモ帳「ミニ TO DO リスト」(A FLOATING LIFE)。私はここに直近約2週間で集中したいことを記入して、その週のジブン手帳Biz週間バーチカルページにクリップで挟んでいる。

 スケジュールはすでに見える化しているのに「ミニ TO DO リスト」を使っている理由は、ここに書き込むことで自分を鼓舞できるからだと思う。「限られたスペースの中に書き込むのだから、これは絶対に達成しよう」と意欲が湧くし、期間内に集中したいことが明確になるので、思考がシンプルになる気がする。

 書き込む内容は、仕事や日々のタスクなどの「やるべきこと」に限らない。たとえば日常のささやかな喜びを加えると、ふと見返して気分が高まるリストになる。

 あえて簡単に実現できるToDoを書くのもおすすめ。たとえ些細なToDoでも、完了後にチェックマークを入れると、何だか前向きな気分に。「よし、頑張った」と自分をきちんと認められるし、「次も頑張ろう」と新たな一歩を踏み出せる。

 ここまで紹介した「デジタル・アナログ融合型」スケジュール管理術を実践してからようやく1ヵ月が経った。今のところ大抵の事柄は何とかなっているが、ずっとこの方法のままでいるのかはわからない。よりよい人生を送るための思考整理法の試行錯誤は、まだまだ続く。