フジテレビ『ノンストップ!』、TBS『噂の東京マガジン』『この差って何ですか』、日本テレビ『ヒルナンデス』、テレビ朝日『サンデーLive!! 松岡修造の2020みんなできる宣言』など番組取材が殺到し、『読売新聞』『週刊朝日』『婦人画報』でも紹介された『すごい90歳』の奥村正子さん。

 72歳からベンチプレスを始め、世界大会(70歳以上の部・47kg級)で通算5つの金メダルを獲得してきた現役最高齢女子ベンチプレス選手である。

 ただのスーパーおばあちゃんではない。医者も驚く完璧な食生活と健康法、それに一寸のブレもない生き方は、老若男女必読の学びに満ちあふれている。

 90歳になる今も自分に厳しく、それでいて他人に優しく、毎日の幸せを噛み締めながら衣食住に感謝し、人として成長し続けている。

 本当に頭が下がるばかりの『すごい90歳』に生き方を学ぼう。

食事は1日2食
朝から牛肉を食べます

 お茶と梅干しで一服したら、朝食の準備にとりかかります。
 私はずっと朝と昼の1日2食で、夕食は食べていません。

 1日のメインの食事は、普通は夕食かもしれませんが、私の場合は朝食がメインです。
 毎朝6時半くらいから準備して、たっぷり食べます。

 この間、地元の茨城新聞を読んでいたら、「朝食がいちばん大事」という記事がありました。
 それは私の長年の実体験からしても、正しいように思います。

 私の朝食は、ご飯、お肉、野菜が基本で、海藻やキノコなんかも食べます。
 食卓には、おかずが最低でも3、4品並ぶようにしています。

 ご飯は1食70gが目安です。
 これは普通盛りの半分くらい。コンビニおにぎり1個分が100gくらいですから、それよりも少なめです。

 私は炊飯器で一度に3合のご飯を炊いています。
 そして炊きたてを70gずつ計り、小分けにして冷凍しておくのです。
 3合で990g前後ですから、1食70gだと14食分できる計算になります。

 冷凍庫を活用すると自炊は簡単になりますから、歳をとったら冷凍庫が大きめの冷蔵庫がおすすめです。
 もともとご飯は70gと決めていたわけではありません。

 腹八分目でトレーニングが満足にこなせる量が、私の場合、たまたま70gだったというだけです。
 主人は体重57kgで私よりも大柄でしたから、少し多めに食べていました。
 何でも自分にとっての適量を、自分自身で探してみることが大事ですね。

 最近、ご飯を食べすぎると血糖値が上がりすぎて、糖尿病になりやすいと話題になっています。
 女性では、白いご飯をたくさん食べる人ほど、糖尿病になりやすいというデータもあるみたいです。

 私はご飯が悪いとは思っていません。
 ご飯は何よりのエネルギー源です。
 ただ、お茶碗いっぱいのご飯を1日3回も食べるのは、多すぎるのではないでしょうか。

 1日中、野良仕事に精を出していた昔の人ならいざしらず、座ってテレビばかり見ているような生活では、ご飯を3回食べるのはさすがに多すぎますよね。

 さて、次はお肉についてですが、だいたいは牛肉、それも地元茨城産の常陸牛を140g食べています。
 ご飯のちょうど倍の量ですね。

 これも私にとって、腹八分目でトレーニングができる量なのです。
 これ以上少ないと元気が出ないし、これ以上多いとお腹いっぱいになっちゃいます。

 常陸牛はステーキ肉を買って、調理しやすいようにスティック状に切っておいて、1食分の140gずつ計って小分けにしておきます。
 そして、ご飯と同じようにお肉も冷凍して、前日の夜に翌朝分だけ冷蔵庫に移して解凍しておきます。

 牛肉を食べるのは、第一にたんぱく質が豊富だから。豚肉でも鶏肉でもいいのですが、私は牛肉が美味しくていちばん好きなんです。

 牛肉の食べ方はとてもシンプルで、調理も簡単です。
 フライパンにオリーブオイルを薄く敷いて、焼くだけ。
 素材がいいから、それだけで十分美味しいです。

 寝起きに梅干しをかじって塩分を摂っているので、肉を焼く際には塩を使いません。
 脂に旨味があるロース肉だから、粗挽きコショウを振るだけで、もうご馳走です。

 コショウは粒のまま買ってきて、毎回、ミルで挽いています。
 そのほうが香りが立って、お肉が断然美味しくなりますから、ぜひ試してみてください。

 塩分が気になるので、みそ汁はつくりません。
 私は薄味にすっかり慣れてしまったから、たまにみそ汁を飲むとすごく塩っぱく感じます。
 和食は健康的だといいますが、みそ汁を日に何回も飲んでいたら、塩分の摂りすぎで血圧が上がってしまうのではないかと心配になります。

 朝食に汁物が欲しくなったら、あご(トビウオ)で出汁をとって「すまし汁」にします。
 海のものですから、あご自体にも塩分が含まれています。
 塩分を加えなくても、お出汁だけで滋味深いすまし汁ができ上がるのです。

(次回へ続く)