努力する凡人が信念
「山ちゃん」不屈の五黄パワー
まず、お二人のナインコードを明らかにしましょう。
山里さんは、1977年4月14日生まれの「ガイアの五黄」です。
一方、蒼井さんは、1985年8月17日生まれで「天の六白」になります(すべての人が9タイプに分かれる9codeは本書参照)。
五黄の特徴と言えば、一度決めたことや自分の仕事に対しては、とにかくストイックな姿勢を見せることです。そうした不屈の精神が五黄にはあります。
これは、お笑い界のスターである山里さんも例外ではありません。
漫才やバラエティでの口のうまさ、結婚会見で見せた上手な切り返しなどを見ていると、山里さんには、どこか天才的な姿がにじみます。
しかし、本人は決して自分を天才とはせず、努力をする人間であることを心がけているようです。
以下、山里さんへのインタビュー記事からの引用です。
凡人は常に努力し続けなければいけないのに、それでもサボりたい気持ちが出てきます。ある程度実績ができると、「これくらいでも許されるかな」と思ってしまう瞬間がある。そんな時は、「人間の脳みそは、必ず『サボろう』と声をかけてくる。『サボろう』の声を無視して努力できた時に、天才に一歩近づけるんだ」って自分に言い聞かせてます。凡人だから、サボりたい気持ちが強いのは当たり前なんで、それはあきらめています。それよりも、顔を出した「サボろう」を打ち消す自分を大事にしてきました。
(出所)「プレジデントオンライン」2017年9月7日記事
山里さんは、人間ならば常に持っている「さぼりたい」という気持ちに対して、五黄ならではの気質を発揮しています。
五黄の人間は、9種のナインコードの中でも、ストイックさは群を抜いています。言い換えると“自分に厳しい”のです。
どんなに時間をかけても、一度決めたことは最後までやり抜きます。
負けず嫌いで、目標達成のためなら努力は惜しまない人物。それが、五黄なのです。
このコメントを聞いて素晴らしいと感じるところは、「さぼりたい」という気持ちがあることを認めた上で、それを克服しようとしている点です。
五黄の気質が果敢なく発揮されている人は“ありのままを受け入れよう”とします。
ガイアを象徴するのは「地球」です。
地球は、ありとあらゆる動植物を受け入れてくれますよね。そのイメージです。
自分の感情を認めた上で対抗策を考える。
気質を発揮している五黄ならではの思考と言えましょう。
これが、「さぼりたい」自分を認めたくないと意識が向いてしまうと、五黄最大の欠点である「頑固さ」が生まれます。
頑固さが一度生まれてしまうと、周りとの調和も取れなくなります。物事がうまく運びません。
山里さんは、その明るい雰囲気と芸人としてのスキルで周囲に笑いを生みだしてくれますが、それは、この「頑固さ」がないからだと確信しています。
常に、一歩先を目指して努力を惜しまない。
そして、自分を正しく見つめることができるからこそ頑固にならない。
こうした五黄の良さと、注意すべき点をきちんと把握しているからこそ、山里さんは芸人として、第一線で活躍しているのでしょう。