イヤな記憶を「どう振り返るか」が、その人の「自信」を決める【青砥瑞人×佐宗邦威(3)】
『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』佐宗邦威氏の対談シリーズ第9弾のパートナーは、米国UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にて「ニューロサイエンス」を学んで飛び級卒業し、「脳×教育×IT」にまたがった事業を手がけるダンシング・アインシュタイン代表の青砥瑞人氏。
内発的な「妄想」からはじめる思考アプローチ「VISION DRIVEN」を提唱し、大きな話題を呼んだ同書だが、このような思考法にはどこまで脳科学的な裏づけがあるのだろうか? 創造性を生み出す脳の使い方とは? 両者による対談を全4回にわたってお届けする(構成:高関進 第3回)。
「楽しい」が創造性を刺激する
佐宗邦威(以下、佐宗) さらに教育の観点でもいくつかお聞きしていきたいのですが、青砥さんは子どもの創造性を育むうえでは、幼稚園、小中高のどのタイミングがいいとお考えですか?
青砥瑞人(以下、青砥) 生まれてすぐからでもいいと思っています。僕の娘はいま生後4カ月ですが、すでにはじめています。一般的に、親は子どもに対して「何にもできない」と勝手に決めつけますが、子どもはまだ脳の回路が十分に出来上がっていないだけです。神経細胞はあくまでも「Use it, or lose it」が原則ですから、神経ネットワークの結びつきを強くするためには刺激を与え続けさえすればいい。
佐宗 娘さんのためにどんなことをやられていますか?