結果が出るまで、とにかくやり続ける

 3つめのステップは、やり始めたことを結果が出るまで「やり続ける」ことです。

 たとえば、先にも触れましたが、私は『道をひらく』を27年間、東京の自宅にいるときは毎晩読み続けています。出張中は読めませんが、年間で250日ほどは寝る前に『道をひらく』を読む生活を続けているのです。通読した回数はすでに100回を超えています。

 この積み重ねは、私の考え方のバックボーン作りに大いに役立ったことは間違いありません。

 コンサルタントというのは経営者の意思決定をお手伝いする仕事ですから、バックボーンとして松下幸之助さんの考え方があり、「松下幸之助さんだったらどう考えるか」という観点を持てるようになったと思います。

 私もときにブレますが、それをこの本で修正できていることも間違いありません。

 また、同じ本を100回以上読んでいる人というのはあまりいないのでしょうか、私のもとには、松下幸之助さんに関する取材が来ることも少なくありません。

 松下さんに関する本も2冊出版しましたが、そのようなオファーをいただけるのはとても有難いことです。

 もちろん、松下幸之助さんについて私よりもよく理解している人は、世の中にたくさんいるでしょう。

 しかし、27年間毎日の積み重ねとそれに対する自負はあります。取材や本のオファーをいただけるのも、積み重ねの「結果」だと思っています。

 「やり続ける」ことが大切です。

 ただ「なるほど」と思うだけで実践しなければなんの意味もありません。この本は、実践することが目的です。「やってみて」「やり続ける」ことが大切なのです。

 そのためには、「やること」を決めるのと同時に、それをやり続けられたかどうか振り返るタイミングも決めてしまうのが有効です。

 たとえばやると決めたことを手帳に書き出し、1ヵ月後にやれているかどうかをチェックするようにしてみてもいいでしょう。

 「やり続けられている」という達成感を持てますし、それで何か自分の中に変化や進歩が見られれば、やる気もぐっと高まるはずです。

【行動習慣Checkリスト】
・人の話を聞いたら、要点をノートに書いてみる
・「まず、やってみる」ことを決める
・決めたことが実践できているかどうか、チェックリストを作って1カ月後に確認する