著書累計200万部突破! 「人生100年時代」といわれる今、テレビ、新聞、雑誌で話題沸騰の「きくち体操」入魂の書! 『おしりが上がる驚異のきくち体操』の著者である菊池和子先生(現在85歳)が、50年以上の「きくち体操」の歴史のなかで、のべ100万人以上のおしりを触ってたどり着いた、超・健康の極意をお伝えします。
おしりが上がれば、自然とお腹も凹み、姿勢がよくなります。見た目も若く健康的になり、肩・腰・ひざの痛みも消えて、尿トラブルも解消します。健康寿命も延び、認知症も予防できます。
この連載では、「おしりが上がるきくち体操」の実践方法を、基本から紹介していきます。他の体操とは考え方がまるで違い、動く前に意識を変えていただく必要があるため、体操の前にお伝えしたいお話からゆっくり始めていきます。また、85歳にして驚きの若さをキープする菊池和子先生の意外な習慣などについてもご紹介していきます。
年齢を重ねると体の悩みは尽きません。でも大丈夫、あきらめないでください。痛いところや動かないところがあっても誰でもできる方法で、脳と体をよみがえらせていただきたいと思います。
第11回から第14回の4回通して、きくち体操を実践している人の体験談をお送りします。
中山玉枝さん81歳
きくち体操歴31年
当時、近所の美容体操教室がなくなってしまったので、新聞で見た菊池先生のところへ行きました。これまでの体操と違ってなんだか不思議な体操でしたので、続けられるかしらと最初は不安でした(笑)。
ちょうどそのころ家の建て替えで腰を痛めてしまいました。病院で手術の日取りも決まったのですが、最後まで悩み、菊池先生にご相談すると、「なるべく体にメスを入れない方がいいわよ」と。それならば体操を一生懸命やって治そうと決心がつき、ドクターに「手術はしません」と伝えました。すると、「本人が望まない手術は成功しないのでやめましょう」と快く認めてくださり、すでに完成していた、腰を固定する大きな石膏はそのまま持ち帰りました(笑)。きくち体操で腰のためにはおしりの筋肉が大事と教わり、おしりに意識を向けて動かしているうちに、腰はすっかり治ってしまいました。
きくち体操を続けて30年。今までに入院したのは帝王切開と盲腸だけですし、健康診断の数値も健康そのもの。体全体がしなやかで、もうやめることなんて考えられません。あのとき手術していたら開脚も前屈もできなくなっていたかもしれないと思うと、きくち体操をやっていて本当によかったと思います。
1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始。川崎本部のほか、東京、神奈川などの教室、カルチャースクールなどで指導を行う。心と体、脳とのつながりに着目した“いのちの体操”は、性別・年齢を問わず多くの支持を得ており、全国で講演多数。著書に、『指の魔法 奇跡のきくち体操』(集英社インターナショナル)、『はじめての「きくち体操」』(講談社+α新書)、『あぶら身がすっきり取れるきくち体操』(KADOKAWA)、『寝たままできる! 体がよみがえる!! きくち体操』(宝島社)など多数。