待望の新刊、『OPENNESS  職場の「空気」が結果を決める』が発売5日目に重版し、3万部を突破。著作の合計部数も30万部を超えた北野唯我氏。いま、人材マーケット最注目の論客であり、実務家だ。
その北野氏が、今回選んだテーマは、「組織」。「ウチの会社、何かがおかしい?」という誰もが一度は抱いたことがある疑問を科学的、構造的に分析し、鮮やかに答えを出している。
なぜ、あなたの職場は今日も息苦しいのか。具体的に、何をすれば「オープネスが高い」組織がつくれるのか。明日、少しでも楽しく出社するために、一人ひとりができることは何か。本連載では、これらの疑問について、独自の理論とデータから解説する。
今回は、炎上リスクなどで度々話題になる「個人のSNS」に企業はどう向き合えばいいのか、話を聞いた。(聞き手・構成/樺山美夏)

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「企業が隠しごとをできなくなる」動きは止められない

――SNSの影響で個人が情報を発信する機会が急速に増えました。上司のハラスメントなど、個人が投稿した職場のネガティブな情報が炎上して、その会社がバッシングを受けるケースも相次いでいます。北野さんはこういった現状についてはどう思われますか?

『OPENNESS  職場の「空気」が結果を決める』でも述べていますが、これから企業は「嘘がつけない時代」になっていきます。なぜなら、個人がどんどん情報発信をしたり、今回の書籍で利用しているような「クチコミデータ」が公になっていくからです。

mixiやtwitterやFacebookが生まれた時も、これは犯罪につながるとか、個人情報が悪用されるとか、ネガティブなとらえ方をする人がたくさんいました。だから止めようって。でもこれは不可能な話で、時代は、オープネスを高める方向に否応なく進んでいき、誰も止めることはできません。もちろん、インサイダー情報とか法律に触れることはオープンにするべきではないですけど、それ以外のことに関しては、隠すことに何のメリットもないと僕は思っているんです。

実は僕自身、ワンキャリアで働きながら処女作の『転職の思考法』を出そうと思った時、当時は反対されたんです。でも僕は本を出すのが夢だったから、「出せないなら辞めます」って宣言したんですね。そしたら、「それは困る」と言ってOKしてくれたんです。つまり、組織自体も「進化」するんですよね。