開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮されたシリーズ累計3万部突破の『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

「子どもの知識の量」を増やすために家族でやってあげられることPhoto: Adobe Stock

漫画もアニメも考える力を高めてくれる

 考える力のもととなる知識は、参考書などのいわゆる「学習教材」から得るものとは限りません。

 書籍はもちろん、漫画もアニメも映画も役に立ちます。そうした素材に触れ、少しでも多様で幅広い知識を増やすことが、子どもの考える力を伸ばします。

 だから、「そんなものを見ている暇があったら勉強しろ」と決めつけずに、時間を区切って息抜きに楽しませてあげましょう。

 子どもが幅広い知識を増やす上では、家庭での会話も重要です。政治や経済のネタから、世の中で起きている事件まで、ゴシップも含めて両親と話をすることで、子どもの知識量は大きくアップします。

 小学生の子どもは、まだ文字を読むことが苦手な傾向にあり、その分「おしゃべり」によって知識のスイッチが入ります。

 とくに、男の子の場合、父親から仕事や趣味の話を聞かせてもらうと「もっと知りたい」という欲求が喚起されます。