東大医学部卒のママ医師である森田麻里子医師は、自身の息子が毎日6時間寝ぐずりを続ける日々が続いたそうです。そこで睡眠に関する医学研究を徹底的に調査し、1本のメソッドにまとめて実践したところ、なんと息子が3日で即寝体質に!
そんな魔法のような寝かしつけの方法を徹底的にわかりやすくまとめた新刊『医者が教える赤ちゃん快眠メソッド』には、夜泣きに悩むご家庭なら必ず知っておきたい知識が満載です。「寝かしつけが手厚すぎると逆に夜泣きが増える」といった意外な事実から、「保育園での多すぎるお昼寝、少なすぎるお昼寝への対処法」「最適な寝かしつけタイミングがわかる8つのサイン」といったすぐに使えるノウハウまで網羅。そんな本書の中から、一部を特別に無料で公開します。

※この記事は、生後0~5ヵ月の赤ちゃんを対象にしています

赤ちゃんは寝言でも
ギャン泣きすることがある

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 赤ちゃんが夜泣きを始めると、不安に思うママ・パパは多いと思います。

 しかし、実は赤ちゃんの様子を見ているあいだに自然と泣き止み、また眠ってしまうことも多いのです。待つのはほんの少しの時間でかまいません。経験上、生後1ヵ月未満なら30秒、1~5ヵ月なら1~2分が目安です。勇気を出して、まず様子を見てみましょう。

 大人は夢を見ているときに体を動かしませんが、低月齢の赤ちゃんは、体を動かしたり、目を開けたりすることがあります(*1)。そのときに、寝言であっても泣くことがあります。

「ふえーん」と小さい声で泣くのではなく、突然「ぎゃー」と大声で泣き出すことだってあります。そっとしておけばまた深い眠りに入っていけるのですが、寝言で泣いたときに抱き上げてあやすと、そのせいで本当に目を覚ましてしまいます。

 せっかく頑張ってあやしているのが逆効果だとしたら、もったいないですよね。寝言なのか、目が覚めて何かを求めて泣いているのか判断するために、泣き始めてから少し待つ必要があるのです。

 夜泣きの様子を見るときには、ママ・パパ自身が落ち着いて冷静になることが大切です。待っているあいだ、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。

 赤ちゃんの泣き声は、大人の心をざわつかせます。泣いているあいだは時間が長く感じられますが、時間を計ってみるとほんの数十秒しかたっていないこともあります

 泣き声を聞いているとつらい気分になり、一刻も早く泣き止ませたいと思うのは普通のことです。しかし、ママ・パパが「なぜこんなに泣くんだろう」と思っていると、知らず知らずのうちに不安な気持ちが表情や態度に表れてしまいます。イライラした表情のママ・パパになぐさめられても、安心できないですよね。

 泣き止ませたい気持ちばかりが先に立ってしまうと、冷静に赤ちゃんが泣いている理由を考えることができません。「今、赤ちゃんが泣いていて、私は早く泣き止んでほしいと思っている。泣き始めてから時間が長く感じられるけれど、やっと1分たった。どうして泣いているのかな」というように、一度深呼吸をしたら、少し落ち着いて考えるようにしてください。

*1 Mindell JA, Owens JA (2015) A Clinical Guide to Pediatric Sleep: Diagnosis and Management of Sleep Problems, 3e, LWW.
乳幼児の睡眠の研究を多数行っている研究者による小児睡眠医学の教科書。