「当社は札幌にカスタマーセンターがあるため、北海道へ行く機会が多かったのです。現地で、ニセコ町に新しい施設ができたと知り、試しに使ってみました。ニセコ中央倉庫群はJRの駅に近く、周辺には飲食店やカフェがたくさんあり、テレワークには最適な環境でした。夏のニセコは晴天でも30度を超えることはほとんどありません。日本とは思えないほど爽やかで湿度も低く、快適に作業ができました」
この施設を1カ月借りて、WEBサイトのアイデアを考え、営業方法のブレストを行って作業を進めていったという。
「おかげでメンバー間のコミュニケーションが深まりました。実際に会って話すと、相手がどんな人物なのかを理解できます。東京のオフィスと違って自然の中ですので、リフレッシュできますし、普段は思いつかない発想が次々と湧いてきて、仕事面でも大いに効果がありました」
企画系の職種や
在宅メンバーが多い企業向き
その後、2019年の夏から本格的にワーケーションを導入し、鹿児島県の大隅半島にある錦江町にも滞在。錦江町は廃校になった中学校を再活用して提供しており「錦江町お試しサテライトオフィス ~南国田舎ワーケーション体験~」という事業を行っている。
「錦江町のワーケーションでは、PR戦略の見直しをテーマに行いました。メンバーとの対面会議、取引先とのWEB会議を集中的に行い、大きな成果を得ることができました。仕事後は、海岸で夕陽を見ながらのバーベキューや、SUP(スタンドアップパドルボード)やリバーカヤックなどの水上スポーツを楽しみました。都会ではできない体験を通して、メンバーとの交流が一層深まったと思います」
ワーケーションには向く仕事と、そうでない仕事があると土本さんは話す。
「アイデアを出すといった企画系の職種には非常に向いています。また、当社のように在宅メンバーがいる企業にも、コミュニケーションが深まるといった効果があるので、お勧めです」