上下階の騒音トラブル、ゴミ置き場の清掃問題、大雨による浸水、欠陥工事、管理費等の値上げ、大地震の被害……。分譲マンションに住む人にとって、悩みや不安はつきません。
さらに、新型コロナウイルスによる外出自粛で在宅勤務になり住環境の重要性に気づいた人も多いことでしょう。
『マンション管理はこうして見直しなさい』では、「うちのマンションは大丈夫だろうか?」と感じている多くの人に向けて、マンション管理のプロである著者が、イライラや不安、疑問などの問題をわかりやすく整理して、解説。
今回、本書の中から紹介するのは、分譲当初の管理組合がぜひ取り組みたいのが「アフターサービス」の徹底活用です。不具合を無償補修し、マンションを完成品にしましょう。

【マンション管理】新築マンションで第1期の役員になったら、まず何をしたらいい?Photo: Adobe Stock

「アフターサービス」を使ってマンションを完成品に

 分譲当初の新築マンションにおいて、管理規約(原始規約)の内容や管理費・修繕積立金の金額に注意すべきことを述べてきました。

 いずれも、売主である不動産会社の都合によって、購入者(区分所有者)に不利な点があるかもしれないからです。

 これらについては早い段階で管理組合で、具体的には理事会においてチェックし、議論したほうがいいと思います。

 もうひとつ、分譲当初の理事会でぜひ取り組むことをお勧めしたいのが、「アフターサービス」の徹底活用です

 自動車や家電製品と同じように、新築マンションにも「アフターサービス」が付いています。

 これは、引き渡しから一定期間内に建物や設備に不具合が見つかった場合、その原因や理由を特定できなくても、売主の不動産会社が無償で補修してくれるという契約です

 そもそもマンションなど建築物は、それぞれの現場での一品生産であり、屋外で人手による作業で造り上げていきます。工場生産される工業製品と比べ、明らかな欠陥というほどではないものの、本来の機能や性能が発揮されない不具合がそもそも起こりやすいのです。

 また、分譲マンションは例年、年度末の3月に完成・引き渡し予定のケースが多く、工期が遅れていたりすると、納期優先のプレッシャーによって手抜きが起こるリスクが高まります。

 分譲マンションはアフターサービスによる無償補修によって、不具合や施工ミス、手抜きを直すことで初めて完成品の状態になるということをよく理解しておきましょう