人間は座っている「だけ」で疲れる。
肩コリ、腰痛、首コリ、猫背、むくみの原因は「座り仕事」だった!
「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。
その答えはシンプルで明快。
「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。
硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。
『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者、ストレッチトレーナーのなぁさんに「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。連載のバックナンバーはこちらから。(初出:2020年6月14日)

足のむくみが一瞬でとれる「ほぐしストレッチ」【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

「足がパンパンでつらい」に効くストレッチ

「座りっぱなしで足がむくんでいる」。座り仕事をする人なら、誰もが経験することでしょう。パンパンになった足のむくみをとるストレッチをご紹介します。ポイントは「ふくらはぎ」です。

 ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれます。

 ふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)がポンプのように膨らんだり縮んだりして、下半身の血液を心臓に送り返す役割を果たすためです。次のイラストを見てください。

腓腹筋(ひふくきん)しっかり伸ばして「むくみ」を解消!(『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』より)

 しかし座り仕事が続くと、腓腹筋が硬くなってきます。するとポンプ機能も落ち、足の血流も悪くなってしまいます。

 血流が悪くなると、血管が炎症を起こし、血管の外に水分が出ます。これがむくみの原因となるのです。次のイラストを見てください。

 ふくらはぎのむくみは、スタイルが悪く見えるだけでなく、血液の循環が悪くなっているサインでもあるのです。簡単なストレッチで解決できます。次のイラストを見てください。

『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』より

ステップ① 痛みを感じないぐらいまで大きく前後に足を開く。前の足、後ろの足ともに、足の裏はピッタリ床につける

ステップ② そのまま体をゆっくり前に倒し、後ろ足の筋肉が伸びたところでストップ

 このストレッチのポイントは「後ろの足のかかとを浮かせない」ことです。このストレッチだけでなく、デスクの下で足を伸ばしたり、つま先を上げたりするのも、むくみ防止には効果的です。

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