勝手にスナックを始める人も
脇:コミュニティが盛り上がっていくと、参加者が自分で役割をつくり始めるんです。中でもすごいのが「スナックその子」(笑)。神奈川県平塚市の職員で、その子さんと言う女性がいるんです。その子さんは、「よんなな会」の交流会でスナックをやり始めるんです。みんなが持ち寄ったお酒を集めて。初めて参加した人や、一人で参加した人が気軽に集まれる場が必要だよね、とその子さんは本人が感じた課題を解決してくれているんです。「一人ぼっちの人、おいで」と声をかけて。
藤田:居場所をつくり始めたんですね。
脇:そのこさんが「来て来て」と人を集めるんです。そのうち人をカウンターに入れて、ボーイが生まれたりして(笑)。本人も楽しんでいて、役割をどんどんつくっていく。今では「スナックその子」はシリーズ化していて、「よんなな会」を全国で展開する時も、「私が先に行ってチーママ探すわ」と張り切っています(笑)。自然と参加者の役割が生まれるかどうかは、コミュニティの盛り上がりを示す一つのバロメーターだと思います。
ほかにも「よんななバー」というのもあって、日本酒を大好きな人が、ソムリエさながらバーに立って、集まった人に日本酒をオススメしたりしています。(後編に続く)