三菱自は、現在の3社連合の枠組みで果たして生き残れるのだろうか
三菱自は、現在の3社連合の枠組みで果たして生き残れるのだろうか  Phoyo:Yuriko Nakao/gettyimages

三菱自は現在の枠組みで
生き残ることができるか

 2020年3月期に約6700億円の最終赤字を計上した日産自動車の再建の行方が注目されている。この日仏連合に加わった三菱自動車工業がまたも赤字転落の事態となった。三菱自は、この連合の枠組みで果たして生き残れるのだろうか。

 ルノー・日産・三菱自動車の3社による国際連合は、これまでの拡大路線の中期経営計画を転換し、3社の分業徹底による効率化追求で収益性を重視することになった。

 これは、3社連合で“世界制覇”の野望を抱いたゴーン元会長時代の「量的拡大」から転換し、収益力向上のために商品開発と地域戦略を分担、リーダーとフォロワーを決めて世界展開するという、新たな経営戦略を明確に打ち出したのだ。

 日産だけでなく、ルノーは1億1400万ユーロ(約169億円)の赤字、三菱自も258億円の赤字と3社ともに赤字転落という危機感から、とりあえず結束の方向に向かったのである。

 しかし、この日仏自動車連合の新たな方向づけにあって、影が薄くなっているのが三菱自動車だ。