コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
 ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
 発売1ヶ月で10万部を突破した、樺沢紫苑氏による最新作ストレスフリー超大全』では、ストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」で紹介した。
「アドバイスを聞いてラクになった!」「今すべきことがわかった!」と、YouTubeでも大反響を集める樺沢氏。そのストレスフリーの本質に迫る――。

これからの時代、
「コミュニティづくり」が大事だ!

社会人になって、会社と家の往復という生活をしている場合、「友達の候補になる人」にすら遭遇するのが難しくなります。新しい人と知り合う機会がないからです。

特に、地方から出てきたり、配属で転勤があったりすると、それまでの友達も周りにいないことになります。

そんな問題を解決するのが、「コミュニティ」です。
「コミュニティ」とは、趣味のサークル、スポーツ同好会など、好きなことが目的の集まりのことです。「同じ趣味、興味」を持っている人は意気投合しやすいので、友達が作りやすいのです

自分が所属したい「コミュニティ」が見つからないという質問もよくありますが、カルチャーセンターの教室というのもコミュニティですし、スポーツジムで友達ができる人もいます。自分が所属したいと思える居心地がいいコミュニティは、自分から積極的に探していかないと見つかりません。

一番いいのは、自らがコミュニティの主宰となり、コミュニティを運営することです。自分のビジョンや価値観を表明し旗を立てます。そこに共感した人だけが集まってくるため、参加者との結びつきも強まり、本当に自分が所属したいコミュニティが出来上がり、最高の「居場所」になるはずです。

強い絆と弱い絆

社会学者のポール・アダムスによると、人間関係は親しい順に、「親友」「相談相手」「癒し手」「仲間」「協力者」「遊び仲間」「情報源」「知り合い」と、8パターンに分類されます。

そのうち「親友」「相談相手」「癒し手」を「強い絆」、それ以外を「弱い絆」と分類しています。「強い絆」で結びついている人は、どんなに多くても15人程度。「本当に強い絆」は「親友」と「相談相手」を合わせても5人以下、「親友」に至っては、1〜3人程度しかつながれないと言います。

私たちの時間は有限ですから、数十人いるすべての友人や知り合いと深く付き合うことできません。「友達100人できるかな」は、社会学的・心理学的に不可能なことです

「強い絆」で結ばれた、自分の大切な人と過ごす時間を大切にし、より深い友情を育てていきましょう。

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人間関係をメンテナンスしよう

以上を受けて、あなたの友達や知り合いを親しい順に10人、名前を書いてみてください。

その10人が、あなたにとっての「強い絆」で結ばれた人たちであり、上位3人は「親友」と言える大切な人たちです。この「強い絆」を構築するために、多くの時間とエネルギーを費やしましょう

もし、強い絆の人たちと喧嘩をしてしまった場合は、ちゃんと関係修復をすべきです。
喧嘩の原因は、ゼロヒャクで一方が悪いということはないでしょう。自分に少しでも非があるならば、「感情的になってしまってごめんなさい」と自分から謝りましょう。面と向かって言うのが一番ですが、LINEのメッセージなどであれば、「ごめんなさい」は、かなり言いやすいはずです。

喧嘩した後に、友情関係が破綻する場合は、お互いに意地を張って自分から謝ろうとしないために、徐々に関係が疎遠になってしまうというパターンです。

その一瞬においては、友情よりも、自分の「プライド」のほうが重要に思えますが、時間が経って振り返ると、怒りで冷静さを失っていただけで、友情を失ったことを間違いなく後悔します。それは、相手も同じ気持ちのことが多いはずです。場合によっては、「心の傷」(トラウマ)になってしまうこともありえます

相手があなたにとってかけがえのない「強い絆」の友人であれば、意地の張り合いはやめて、素直に「ごめんなさい」を言ってみましょう。「ごめんなさい」は魔法の言葉、緊張関係は一瞬で消え去ります。

喧嘩の直後に謝れないのであれば、1週間後でも、1ヶ月後でもいいので、関係修復を試みるべきです。本当に「強い絆」で結びついているのなら、相手も同じことを考えているはずです。

大人になってからだと、イチからの新しい友達関係はなかなか作れません。貴重な「強い絆」ですから、メンテナンスに労力をかけるほうが得策なのです。