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Photo:yuoak/gettyimages

ややこしいと思われがちな決算書の理解。実は、コツをつかめば超簡単に理解可能だ。特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対!習得シリーズ 2020』(30回)の「決算書」(全3回)では、「5・7・5」の川柳で楽々理解できるようになっている。1日目はPLだが、5つの利益を覚えるだけでいいのだ。(ダイヤモンド編集部副編集長 清水量介)

決算書 5・7・5で 覚えよう

 5・7・5。それは、先人たちからの素晴らしいギフトといえる。日本が生み出した、最高峰の発明品だろう。語感、リズムが素晴らしく、自然と体に染み入っている。

 一方、ややこし過ぎて、なかなか体に染み入ってこないものもある。決算書の勉強だ。これまで決算書とは何かを理解しようとして、つまずいた人もいるだろう。

 そこで、この夏は、ぜひ、5・7・5の川柳を使って、決算書をすんなりと理解してほしい。重要なポイントで川柳を披露するので、口に出したり頭の中で唱えたりして覚えてほしい。なお、厳密には文字数が5・7・5でないものも含まれている。

 では、早速一句。

決算書川柳
「決算書 みんなを守る 通信簿」

 決算書の中身に入る前に、「そもそも決算書とは何か」を知ってほしい。川柳で伝えたように、決算書は簡単に言えば企業の通信簿だ。あるいは、健康診断や人間ドックの結果のようなものともいえる。

 企業には出資する投資家やお客さん、従業員やその家族など、多くの人が関わっていて、社会的責任が大きい。だから、その企業がもうかっているのか、つぶれそうなのかといった情報が大事なのだ。

 そのため、株式が売買される証券取引所に上場する企業には、決算書の公表が義務付けられている。それにより、企業には成長しなければならないという緊張感が生まれるし、周囲は情報を得られるから安心できるのだ。

 さて、決算書といっても、有価証券報告書や決算短信、企業発表をする際の資料など、さまざまな種類がある。

 もし、興味が湧いたら、分厚い有価証券報告書を読んでみていただきたいが、この『3日で絶対!習得シリーズ』で紹介するのは最低限覚えてほしいものだけにとどめる。

 それは、財務3表だ。さて、ここで一句。

決算書川柳
「社会人 理解必須の 財務3表」

 財務3表とは、損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)の三つで構成されている。今、働く社会人にとって、財務3表の理解は必須となっている。

 財務から離れたビジネスなど存在しないし、たとえ管理職でないとしても、「財務3表は分かりません」では、自分に出されている指示の本当の意味を理解していないのと同じことになる。出世には、財務3表の理解が必須なのだ。

 それでは、まず一番理解しやすいPLから始めたい。

決算書川柳
「PLは 売上高から 費用引く」

 実は、PLは上の一句で全てを表すことができるほど簡単。直感的に理解できるのだ。

 80円で仕入れたミカンが100円で売れた。だから、20円の利益が出た。ざっくり、こういうことを言っているにすぎない。つまり、PLでは売り上げが増えたか?もうかっているのか?ということが分かる。

 PLの一番上には「売上高」と書いてある。先ほどのミカンで例えるなら、これが100円。あとは、下に向かって順番に、原価や広告宣伝費、人件費などかかった費用を引いていくだけだ。

 たくさんの項目が並ぶが、覚えておくのは5つのことだけでいい。