償還までの期間、純資産規模、投資対象、運用戦略などをチェックする

 ここからは、以下の図で説明します。

 

 【主な検索項目】
 (1)データ対象範囲:「主要公募投信(DC専用・SMA専用・ETF除く)」が選択されていることを確認します(上図1)。

 DCは確定拠出年金専用ファンドのことを、SMA(ラップ口座)とは金融機関が投資家と契約を結んで運用から管理までを行う口座のことをいいます。

 ここでは、すべての投資家が購入できる投信を選びたいので、DC専用とSMA専用のファンドは除外します。

 また、ETF(上場投資信託)は株式のように上場されているものです。少額からの投資にはあまりなじまないため、本書ではこれも除外します。

 (2)償還までの期間:「無期限」を選択します(図2)。償還とは、投資信託の運用期間が終わり、信託財産の精算を行い、投資家に対して投資口数に応じた償還金を返還することをいいます。本連載では、長期での資産運用を前提としていますから、運用期間中に償還されることをなるべく避けるために償還日を「無期限」としているものを選びます。

 (3)純資産規模:「10億円以上」を選択します(図3)。純資産とは、その投信がどのくらいの規模のお金を投資家から集めて運用しているかを示す数字です。規模が小さすぎると目論見書に記載されている当初の償還日より早く償還されてしまうおそれがあるため、安定した運用規模といえる10億円以上を選ぶことにしましょう。

 【投資対象】
 (4)モーニングスターカテゴリー:国内株式型のうち「国内大型バリュー」「国内大型ブレンド」「国内大型グロース」「国内中型バリュー」「国内中型ブレンド」「国内中型グロース」の6つを複数選択し、右下の「決定」ボタンをタップします(図4)。小型株は資産運用の中心に据えるのは不向きなため、ここでは除外しています。

 【運用戦略】
 (5)インデックスファンド:「インデックスファンドのみ」を選択します(図5)。5項目の条件を選択したら、画面右下の「検索」ボタンをタップしましょう(図6)。

 検索結果が表示されたら、画面右上の「並び替え」ボタンをタップし(図7)、「信託報酬:低い順」を選択します(図8)。すると指定した条件に当てはまるファンドが信託報酬の低い順に並べて表示されます(図9)。