「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。発売6日で大重版が決まった『なんでも図解』の著者です。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載では「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」をお伝えします。

Photo: Adobe Stock

Uberのビジネスモデルを「図」にすると?

 本日も「文章を図にする」トレーニングをしましょう。お題は「Uberのビジネスモデル」。次の文章を図にしましょう。

Uberのビジネスモデルは、プラットフォーム型と呼ばれるものです。ユーザーとドライバーを、スマホアプリUberが間に立ち仲介するサービスです。ユーザーはUberに配車依頼をし、運賃に手数料をプラスして支払います。Uberはドライバーに配車手配をし、手数料を差し引いて運賃を渡します。ドライバーとユーザーは相互にマナーを評価します。このサービスのメリットとしては、ユーザーにとっては行き先を言わなくて良いので楽、オンライン決済で安心、待ち時間がなく到着までが早いこと、また、ドライバーにとっては、時間と車をムダなく有効に使えることです。
※上記文章は「企業価値5兆円、Uber のビジネスモデルは何がスゴいのか?」を参考に作成

 まずは2分割、そしてタイトルを書きます。次の画像を見てください。

 余白をとりながらキーワードを拾っていきます。「ドライバー」など、丁寧に書くと話が進んでしまうときは、「ド」と書きとめ、後から補足しましょう。車のアイコンがあれば、「ド」だけでもすぐ思い出せます。次の画像を見てください。

 言葉をすべて書きとめると話に追いつけなくなります。アイコンも活用しながら、キーワードを補いましょう。「運賃」は¥を使って省略します。次の画像を見てください。

 囲みを駆使してわかりやすくしましょう。次の画像を見てください。

 構造化のポイントは、ユーザーとドライバーを丸で囲み、そしてUberは四角で囲んだことです。属性が明確になります。また、「依頼」と「手配」の流れに運賃と手数料の情報を補足し、点線でつなげてわかりやすくしています。

 仕上げとして、メリハリをつけます。次の画像を見てください。

 囲みが多くなったときや、要素が多く読みとりにくいときは、視認性をよくするために黒以外のマーカー(グレー)で役割を区別。ユーザー、ドライバー、Uberにそれぞれパターンを変えてグレーの加筆をしています。

 いかがでしたか。もちろん正解は1つではありません。さまざまな「図解」にチャレンジしてみてください。