片づけられない人たちの“最後の欠け込み寺”として有名なカリスマ片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』が、ついに発売に!
在宅ワーク化が進んだり、備蓄も必要だということが分かったwithコロナ時代。捨てるだけの片づけ術では対応しきれなくなった新時代の片づけ術とは? 絶対リバウンドしないための収納方法や家事のやり方とは? この連載では、本書の一部を抜粋しながら、石阪メソッドをご紹介します。
どこにも行けない長期休暇は、家族で楽しみながら3日間の「片づけ合宿」をやってみてはいかがでしょうか?

リバウンドする片づけと<br />リバウンドしない片づけは<br />どこが違うのか?左:石阪メソッドで片づけたAさんの片づけ前 右:片づけを終えて3年後の現在もきれいなまま。本書のメソッドなら絶対にリバウンドしない

コロナを境に、家の役割はガラッと変わりました。急に在宅ワークが始まって、家が職場にもなり、家にいる家族の人数も増えました。

これまでは、リビングは家族がくつろぐ場所=パブリックスペースだったのに、急遽お父さんがリビングで仕事をすることになり、そこがお父さんの書斎=プライベートスペースのようになって、くつろげなくなっているご家庭も多いと耳にします。

でも、そうやってパブリックとプライベートがあいまいになると、部屋はどんどん散らかってしまいます。

重要なのは「パブリック」と「プライベート」の考え方

本書の片づけ法では、最初に、「パブリックスペース」と「プライベートスペース」をしっかり分けるのが一番大事です。

実は、片づけてもリバウンドしてしまうという原因の多くは、「パブリック」と「プライベート」を分けて部屋割りをしていないことにあるのです。そこで、改めて、「パブリックスペース」と「プライベートスペース」の考え方をご紹介します。

パブリックスペースというのは、家族みんなで使う場所のことです。具体的には、リビングや、キッチン、洗面所、お風呂などの水回り、玄関を指します。

一方、プライベートスペースというのは個室のこと。夫婦の寝室や子ども部屋、書斎などを指します。書斎がない場合は、寝室のみが夫婦のプライベートスペースになりますし、子どもたちもそれぞれが個室を得るのが難しい場合は、一部屋の半分など「そこはその人の場所」と、きっちり分けた場所のことを言います。

パブリックスペースには個人のモノは置かない

パブリックスペースには、家族みんなで使うモノしか置きません。個人の所有物は、必ず個人の部屋や個人のスペースに置きます。

パブリックのスペースは、ついついバッグを床に置いたり、脱いだ服をイスにかけたり、書類をダイニングテーブルの上にのせてしまったりするので、個人のモノが散らかりやすいですよね。

でも、それをせずに「パブリックスペースに個人のモノは置かない。個人のモノは個人の場所へ」を徹底することで、パブリックスペースはずっときれいなまま保てるのです。

また収納も、パブリックスペースに収納するのは、基本的にみんなで使うモノだけです。キッチンツールや工具、洗濯、掃除などの家事グッズ、また今後必要になってくる備蓄品なども、基本的にはパブリックスペースに収納します。

一方、個人の仕事道具、洋服、本などは基本的にはプライベートスペースに収納します。ただし、部屋数も収納も限りがありますから、どうしてもプライベートスペースが捻出できないおうちもありますよね。そういう時は、パブリックスペースの収納の一部を「ママゾーン」「パパゾーン」などと区切り、個人所有のモノを入れることもあります。

私の片づけ法では、この「パブリック」と「プライベート」を分け、個人のモノは個人のプライベートゾーンで管理するという考え方が大前提。まずはそこを押さえてください。