パワートレーンはeパワー(1.2L+モーター)に絞ったノートに対し、ヤリスは1Lと1.5Lガソリン、そして1.5L+モーターのハイブリッドを設定。
ヤリスの主力モデルはハイブリッド。同じ電動化パワートレーンだが、性格は違う。エンジンで発電した電気でモーターを駆動するノートは、普通に走っている限りエンジンの存在を感じない。従来型以上に電動車テイスト、“EV感”が強い。
一方、ヤリスのハイブリッドは、意外とエンジンが存在感を主張する。いい意味で電動車感は少ない。どちらもパフォーマンスに優れ、総合力は高い。絶対的な力強さはノートが勝り、燃費はヤリスに軍配が上がる。
フットワークは両車ともプラットフォームを一新した効果が実感できる。ハンドリングの正確性、車両の安定性、ドライバーへの安心感……といった基本はどちらもしっかりとした仕上がり。
味付けは、ノートが奇をてらわず滑らかな走りを追求した印象。ヤリスはキビキビ感がありスポーティである。
この点は優劣というよりは、キャラクターの差といっていい。