フィットe:HEVネス(FF)インパネインパネは開放感重視のシンプル形状 視界は超ワイド 写真の9インチナビはディー ラーop(20万5543円) ネスはウレタン製ステアリング装着 操舵フィールは軽快
フィットe:HEVネス(FF)前席シートはクッション性に優れた快適設計 ネスは撥水処理済みファブリック仕様 広さはノートと同等
フィットe:HEVネス(FF)リアシート
フィットe:HEVネス(FF)荷室独創のセンタータンクレイアウトの利点で荷室は広い 後席を倒すとフラット空間出現

 パワートレーンはフィットが1.3Lガソリンと1.5L+2モーターのe:HEV(ハイブリッド)の2種。主力はe:HEVだ。eパワーもe:HEVも、エンジンで発電しモーターで駆動する基本原理は共通。シンプル構造のeパワーに対してe:HEVは発電/駆動用のモーターを持ち、高速クルージング時にエンジン直結モードになる点が異なる。

 走りは両車とも先進的。電動化パワートレーンならではの力強さと滑らかさが存分に味わえる。興味深いのはフィーリングが異なる点だ。eパワーは“ほぼEV”といっていいくらい電動感が強い。フィットはどちらかというと、内燃機関のような感覚があり、アクセルを踏むほどにパワーが盛り上がる特性。

 実用域の力強さはノート、ガソリン車から乗り換えて違和感がないのはフィットである。

 フットワークはともに高水準。両車ともドライバーの操作に対して忠実かつ自然に反応する。コーナリング時のクルマの動きに連続性があり、足さばきはしなやか。見せかけではなく本質の性能を磨いた成果が現れている。だが仔細に見るとプラットフォームを全面刷新したノートのほうが一枚上手か?

 フィットも旧型比でぐっとよくなっているが、ノートの伸び幅のほうが頭ひとつ抜け出した。

 安全装備はともに最新仕様。ただしノートの場合、ACCはX専用のopアイテム。フィットは全車標準装備になる。