ダイヤモンド・プレミアム(有料会員)ならダイヤモンド社のベストセラーが電子ブックでお読みになれます!月ごとに厳選して提供されるダイヤモンド社の話題の書籍から、ここでは一部を抜粋して無料記事としてお届けします。全体をお読みになりたい方はぜひダイヤモンド・プレミアム(有料会員)にご登録ください!今回は2021年4月提供開始の『東大生が教える!超暗記術』。たった一年で東大に合格した著者のスーパー暗記術とは。
はじめに――どうやったら覚えられるの?
徳田和嘉子 著
定価1572円
暗記力って、何のことでしょう?
それは、10代のわたしにとって、人生を大きく変えた“魔法”だったのです。
わたしは高校生のとき、ほとんど勉強していませんでした。週7日毎日朝昼晩とバスケットボールの練習に明け暮れていたのです。それほど好きなことに熱中できた高校時代は幸せなものでしたが、進学校にいたわたしは、「おいおい、勉強しなくて大丈夫?」なんて周囲から思われていたにちがいありません。
そんなわたしが新聞を読んでいたとき、ある記事から目が離せなくなりました。当時、国連難民高等弁務官を務められていた緒方貞子さんが載っていたのです。
日本の女性が、世界を舞台にして命を懸けている。「生きていさえすれば誰にでもチャンスがある」と信じ、難民が生きていくための現実的な援助を提供する使命感に燃えている。
わたしは彼女に心底憧れました。
さらにその記事の終わりには、緒方さんが東京で講演会を催すことも書かれてあったのです。
これは行かなきゃ!
大急ぎで申し込み、授業をサボって、わたしは特急に乗って上京していました。そして本物の緒方さんの話を聞き、考え方を聞くうち、わたしはすっかり決心していました。
あんなふうに、世界で活躍できる女性になるんだ!
国連で働くことが、そのときのわたしの目標になったのです。もちろん、そのためには勉強しなければなりません。調べてみると、働いているのは本当に高学歴の方ばかり。レベルの高い大学で高い水準の教育を受けなければ、と強く思いました。そしてまた、一人で東京に行ったことがわたしを大胆にしていました。
わたしは、両親にも、先生にも、友だちにもこんなことを宣言したのです。