話すのが苦手でも大丈夫!

「でも、そもそも自分は話ベタだから……」

 もしもそんなふうに思っている人がいるのであれば、どうかご心配なく。

 なぜなら、本書のテクニックは、特別な能力を必要としないものばかりだからです。

 繰り返しシンプルな練習を重ねていくだけで、あなたのプレゼンは100%確実によくなります。

 どうしてここまで断言できるのか?

 それは、私自身が「ほんの少しの努力」から始めた張本人だからです。

 いまでこそ外資系企業の業務執行役員などという肩書きで仕事をしている私ですが、そもそものキャリアのスタートは、岐阜にある小さなシステム会社のプログラマーでした。

 つまり、大勢の聴衆の前でプレゼンをするような機会もなく、1日中コンピュータの前に座ってモニタに映るプログラムとにらめっこしているような人間だったのです。

 そう、私もプレゼンに関しては「まったくの素人」の状態からスタートしました。

 ですから、本書のメソッドは、誰もが簡単にできるものばかりだとお約束します。「話すのが得意か」「社交的な性格か」なんて、まったく問題ではありません。

 いきなり「プレゼンで相手の心を動かせ!」と言われたら頭を抱えてしまいます。

 しかし、本書はまず「相手の目線を動かすこと」から始めます。

 それなら、話すのが苦手な人にも「できること」はたくさんありそうですよね。

 しかも実は、相手の「目線」を動かすことこそが、相手の「心」を動かすための「最短ルート」でもあるのです。

「地方在住のプログラマー」だった私を「外資系エグゼクティブ」にまで変えたプレゼンのテクニックとは、どんなものなのか?

 そのエッセンスを出し惜しみせず、すべてこの一冊にまとめました。

 ぜひ本書であなたのプレゼン力をさらに磨き上げてください。

 それでは、さっそくはじめましょう。

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