Prologue
「目線」をつかめば、
「人」は動かせる

伝えるのがうまい人――たった1つの共通点

 突然ですが、ちょっと小学校時代のことを思い出してみてください。みなさんが小学生のころ、先生たちってこんなことをよく言っていませんでしたか?

「授業中によそ見をするな」

 私は現在、小学校や中学校でも「プレゼンの授業」をする機会がありますが、いまだに学校の先生は同じセリフを口にしています。

 先生たちによると、「よそ見する子ほど、勉強ができない」のだそうです。

 その一方で、予習も宿題もあまり熱心にやらないのに、なぜかテストで高得点を取る子って、みなさんの周りにもいましたよね?

 そういう生徒に共通しているのが「授業中によそ見をしないこと」なのだそうです。

 この話には、プレゼンを含めた「伝えるという行為」の核心が詰まっています。何だと思いますか?