どんな解消法を選ぶかは自分の好みで構いません。カラオケで熱唱して発散するのもいいし、スポーツで汗をかいてうつうつとした気分をスッキリさせるのもいいでしょう。
また、このタイプの人には、認知療法によって考え方のクセを変えていくのも有効です。
認知療法は、自分の思考パターンの歪みに気づき、そのクセを修正していくことで、自分の考え方や行動がよい結果につながるように変えていくメソッド。じつは、このメソッドはうつ病治療にもよく用いられていて、後悔や自己否定を重ねてうつ病になっていきやすいこのタイプにはたいへん有効なのです。
すなわち、「ストレスや怒りを抱え込みがちな考え方のクセ」や「自罰的で自己否定をしがちな考え方のクセ」などを修正して、余計なストレスをため込まないように考え方や行動をシフトチェンジしていくのです。
怒りの発散法は?
このタイプの人は、そもそも怒りを表に出せないため、発散する行為自体が難しいかもしれません。しかし、何も手を打たなければストレスはたまり続けます。すると、ある朝突然、動けなくなるなど、体の不調に見舞われ、いずれは休職や離職に追い込まれてしまうことも。体に不調をきたす前に悩みやグチを話せる人がいれば話す、あるいは医療機関を頼ることも選択すべきです。
このタイプの人は日頃からストレスをためないよう、とにかくしっかり休養し、きちんと睡眠をとることが重要です。また、うつ傾向が強いため、好きなものを食べて血糖値を上げることも対症療法として有効でしょう。
声に出して主張できないこのタイプの人におすすめの発散法は、大きな声を出すこと。ひとりカラオケやスポーツ観戦などの大声を出せる環境で自然と声を出せば、発散につながります。
また、ランニングや筋トレなどの適度な運動も、発散とともに心身の健康維持に有効です。
ただし、誰かと一緒にやるようなものはおすすめしません。誰にも気をつかわず、自分のペースでこなせることを、ストレス軽減法として取り入れましょう。