コロナ禍で皆さんの営業は、どのように変化しましたか?「直接面会できない」「商品・サービスを見せられない(伝えられない)」「相手先の会社や個人の雰囲気・空気がつかめない」「直接相手を訪ねていくことで示せていた誠意が伝わらない」など、これまでの方法ではうまくいかず、悩んでいた時期もあるでしょう。しかし、その反面、営業成績が落ちるどころか、伸ばしている人がいることも承知のはず。何が違うのでしょうか。その違いは、すでに7年読み継がれている本書『「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』で明かされています。そして、オンライン営業のスキルを加えてパワーアップしたのが、『[新版]「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』。本書よりいつの時代もどんな業種でも結果を残す営業スキルを伝授します。
「質問」と「お役立ち」がこれからの時代の主役
今後は、オンライン営業がますます発展することでしょう。したがって、営業も直接会って、お互いに知り合って、話し合うことがなくなってくるのです。
当社でも、直接お会いしていないクライアントの方々が多くなっています。それほど、オンラインが当たり前の状況になっているということでしょう。実際に相手との通信手段だけを考えてみても、スカイプやラインからスタートし、恐るべき変化を遂げています。
ただし、このような手段を使ううえで、これまで以上に重要なことがあります。
それは、どこまでも相手のことをよく理解しようとする姿勢です。特に営業は相手の欲求・ニーズを叶え、問題・課題の解決への提案をするので、相手のことを知るという姿勢が必須なのです。
そのために「質問」が重要です。「質問」という技術をどこまで使いこなせるかがポイントになります。
これからの時代はますます「質問」が重要な鍵になるでしょう。自分の主張をするのではなく、「質問」で相手の気持ちを知り、相手にわかるように提案できるかが重要なのです。
そして、もう1つはやはり「お役立ち」です。どこまでも営業は「役立つため」にあるのです。企業も個人も目標を達成したいし、夢を実現したいと思って、日々活動しています。その目標、夢というのは何か? この中に企業理念、個人のミッション、ビジョンが登場します。そこには「地域社会への貢献」「社会の豊かさへの貢献」という項目があるはずです。これが文字通り「お役立ち」です。このお役立ちの考えをもって、営業は成されるべきです。
すでにオンラインとなり便利になって、お客様とももっと手軽に、効率的に連絡を取れるようになっているかもしれません。そこで、これまで以上にお客様のことをしっかり聞き出し、お客様に役立つ姿勢を大事にしていきましょう。むしろ、それらを強化する時代になったということです。これらを外してのオンラインの活用は、効果のないものになってしまいます。
こういう便利な時代になったからこそ、一人ひとりをもっと大事にする営業を目指す必要があります。そのために「お役立ちの心」をもって、さらに「質問」を磨いていきましょう。
*本原稿は、青木毅著『[新版]「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』から抜粋、再編集したものです。